オンボロ屋敷のダラダラ子・中編

中編3
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オンボロ屋敷のダラダラ子・中編

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さて、前回の粗筋。

一学期も終わりに近付いて来たある日、俺は、メノフィリア(生理血フェチ)の友人、田中から《ダラダラ子》なる幽霊の噂を聞いた。

足の間からダラダラと血を流す小学生の霊。其れが《ダラダラ子》なのだそうだ。

変態田中は其のダラダラ子に興味津々らしく、見に行こう見に行こうと五月蝿い。

更に、隣のクラスの三島までが加わりたいと言い出した。この三島言う男、言動が色々と危ない。

興奮でテンションの可笑しくなった田中と、ナチュラルボーンでヤバいオーラを漂わせている三島。

そんな二人は今日の放課後、早速、ダラダラ子が出るという公園に行ってみるらしい。

「本当に血、流してんのかな・・・。だとしたら、カメラ・・・いや、流石にアウトか?」

「小学生だとしたら、やっぱり高学年かな。生理始まっちゃってるんだし。高学年かぁ・・・。」

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見知らぬ彼女の貞操が心配になった俺は、二人との同行を決意したのだった。

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「・・・で、どうして私を巻き込んだんですか。このクソ猿が。」

同行を決意したは良いものの、あの変態共を一人でセーブする自信の無い俺は、オカルト柄みの事に強い知り合いを巻き込んだ。

「おい聞いてるんですか。クソ猿。」

・・・いや、今更ではあるのだが、抑、どうして俺が、そこまでして、あの変態二人を止めねばならないのだろうか。

「クソ猿、クソ猿ってば。」

でも、此処で放っておいて奴等が何かやらかしたら、良心が痛む。非常に申し訳無い。

「とうとう言語まで忘れたか。此のクソ猿が。」

「おい。返事しろ。」

「・・・・・・・・・チッ!」

隣の奴が盛大に舌打ちをした。

・・・これ以上無視を決め込んでいたら、帰られてしまうかも知れない。

俺は小さく溜め息を吐き、言った。

「クソは止めろ。狐目。」

「じゃあ、馬鹿猿が。」

「其れも止めれ。」

「・・・・・・駄猿が?」

「・・・よし許す。駄猿は許す!」

「で、理由はなんですか。駄猿。巻き込むのなら話せ。そうでないなら今すぐ帰らせろ。」

不遜な態度でそう言って、目の前の狐目・・・基、昔からの知り合い《木葉》は大きく鼻を鳴らした。

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俺が説明を終えると、木葉は露骨に嫌そうな顔をした。

「アレを見に行くんですか。悪趣味な。」

「見たことがあるのか。」

木葉は更に嫌そうな顔で頷く。

「ええ。嫌なものを見てしまいました。」

「嫌なものって・・・グロいとか?」

首を横に振る。若干涙目になっている気さえした。

「いいえ。見た目は普通です。比較的には。」

「危険だとか。」

「いいえ。何もしてきませんよ。」

「じゃあ、何が・・・」

「後悔しますよ。きっと。私は別に構いませんけどね。」

言葉を遮った声は、重かった。

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ダラダラ子が出るという公園は、夕暮れに照らされながら静まり返っていた。

古びていて、今にも崩れてしまいそうなブランコ。池とも呼べない人工の浅い水溜まり。滑る所が錆でガビガビになっている滑り台。

其処に設置されている遊具は、どれもこれも時代に取り残されたような物ばかりだ。

おまけに、公園なのに、子供どころか俺達以外誰も居ない。

「静かだね。他の子供はどうしたんだろう。」

三島が言う。

答えたのは木葉だ。

「もう五時を過ぎていますからね。家に帰ったのでしょう。」

威嚇的な言い方だ。気が立っているのだろう。

「彼女は、此方に居ます。」

そう言い放ってさっさと歩き出す。

見たことがあると言うだけあって、場所を知っているらしい。

田中が携帯電話を手に、真っ先にイソイソと付いて行った。

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此の公園は一寸した林の中に有る。いや、公園の中に林っぽいスペースが有ると言った方が正しいか。

木葉が俺達を連れて来たのは、そんな林スペースの隅に設置されている東屋・・・の裏手の茂みだった。

見ると、壁の向こうに、小さな頭の上の部分が見える。

暫く見ていると、東屋から誰かが出てきた。

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出てきたのは小学校低学年くらいに見える、小さな女の子だった。

色褪せたピンクの安っぽいワンピース。

ボロボロでブカブカのサンダル。

「・・・アレが《ダラダラ子》ですよ。」

木葉が小さな声で呟く。

彼女の白い足を、赤い液体が伝っていた。

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mamiさんへ
コメントありがとうございます。

いえ、此処はコメント欄ですから。何時、何を書き込もうと自由です。どうぞお気になさらず。

テストも終わりましたし、書きますよ!

紫音さんへ
コメントありがとうございます。

思った以上に老人老人してますよ。
顔を見たことないから断言は出来ませんが、まだ二十代の筈なのですが・・・。

違和感がMAXです。
そんなイケメンで堪るかです(笑)

紫音さんとのお話しに入ってしまい、申し訳ありません。
ただ…お兄さまお二人の出会いの話し、是非是非是非お聞きしたい!!!
他の全ての続編も気になりますので…落ち着きましたら、必ずお願い致しますm(_ _)m

紺野さん

出会いの話、期待して待ってますね(*´罒`*)

しかし・・・烏瓜のお兄様の声が、平泉成さんて(*´艸`)ブハッ♪

私の勝手な想像では谷原章介さんでした。

紫音さんへ
コメントありがとうございます。

当たりがキツい(物理と言葉の暴力)です。
止める気はないですけどね。僕も烏瓜さんには結構酷い目に遭わされましたから。

そうですね。かなり長いそうです。
あくまでも烏瓜さんの談ですが。
出会いの話も書けたらな、と思っています。

ところがどっこい声は平泉清さんに激似なんですよ。

木葉のお兄様は烏瓜のお兄様に対しては、当たりがキツいんですね_φ(..)ワカッタメモシトク

でも、なんだかんだ言って付き合いは切れずに長いですよね(*´艸`*)

この話を何度も読んでるうちに、烏瓜のお兄様が可愛く見えてしまいました( ´∀`)

mamiさんへ
コメントありがとうございます。

そう言って頂けると、此方としても嬉しいです。

昔話と言っても、僕に教えてくれているのは烏瓜さんですから、あまり信憑性は無いかも知れませんね。
それでも、幾らか話を教えて貰いはしたので、チマチマ書いていきたいと思っています。

宜しければ、またお付き合いください。

裂久夜さんへ
コメントありがとうございます。

小学生の頃からの付き合いだと、烏瓜さんからは聞いています。木葉さんは、どうやら話したくないようですが。

紫音さんへ
コメントありがとうございます。

木葉さんは烏瓜さんに対してはけっこう当たりがキツいんですよ。
多分、学生だったことも関係しているんでしょう。

僕が喜ぶべきなのかは別として、ありがとうございます。

あぁ…このお二人の昔話なんて…(T-T)
映像化して見てみたい。嬉しすぎます。
続きももちろん早く読みたいですが、もっともっとこのお二人の過去話が聞きたいです(*'▽'*)
あぁ、またテンションダダ上がりの気味悪い上、欲張りな奴になってしまいました。

楽しみにしています。

裂久夜さん

裂久夜さんのコメントを見て、読み返したら・・・『うわ、ほんまや(ฅº ロ º )ฅ』ってなりました。

一言半句逃さず読まなきゃ駄目ですね(;´▽`A“

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ネタバレ注意

お兄様2人は、なかなかの腐れ縁なんですね(^_^;)?

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