中編3
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機動隊員

この話は私が○○警備会社で機動隊員をしていたころに体験した話です。

私達機動隊員は普段車でウロウロと自分に与えられたエリアを巡回しています。

そして、本部から無線連絡で異常のある現場に向かいます。

その日、私はいつも通り自分のエリアを巡回していると本部から一本の無線連絡が

「こちら本部、こちら本部、○○隊員(私の名前)応答願う。」

「はい。こちら○○です」

「○○工場で警報が発報、直ちに急行されたし。」

「○○発報の件、了解」

内心(嫌だな………)と思いつつも私は現場に向かいました。

現場に到着したのは夜中の2時過ぎ

もちろん、そんな時間は従業員の方はおりません

なので工場内は真っ暗で静まり返ってました。

私はライトと警棒を持ち異常が出た現場に向かいました。

現場に向かって歩いていると、ふと横から視線を感じ、その方向にライトを当てるとヘルメットに作業着姿の人が立っていました。

(あれっ?従業員の方かな?)

なんて思いつつ声を掛けました。

「すいません。ここで何をされてるんですか?」

とわたしが距離を置いて尋ねると

「すいません。ちょっと忘れ物をしてしまって……」

なんだ、やっぱり従業員の方なんだなと思い安心しました。

そして、次に私は

「社員証の方を掲示して頂けないですか?」

と尋ねると

「すいません。急いでたもんで、家に忘れて来てしまいまして……」

とその人は言いました。

一応ルールとしては担当の方に連絡を取って頂かないといけないので、私が乗ってきた車に乗って貰い連絡先等を聞こうと思い2人で車の中に

私が運転席、相手が後部座席という形で「名前」「電話番号」等を聞いていました。

一通り聞き終わり、名前等をメモした紙を整理していた時

「熱っ」

急に左横腹に熱さを感じ見てみると

包丁がグサリ。

防刃チョッキを着ているとはいえ、前面後面の二カ所だけなので横腹はガラガラ。

私は慌てて車から飛び降り、その場から離れて工場の建物内に逃げ込みました。

しばらく物陰に隠れていると遠くの方から

「あ゛ー!!殺してやるー!!」

この声は凄く甲高く、まるで子供の様な声でした。

そう奇声をあげながら建物の中に入って来ると辺りを物色し始めました。

すると、

「殺す殺す殺す………」

と呟きながら徐々に私に近づいて来ます。

私は傷口に手を当て、ガタガタ震えるしか出来ませんでした。

そして、

「子猫ちゃん見っけ」

その顔は目の視点は合っていなく、涎を垂らしていました。

私はその場から立ち上がり、残った力を振り絞って全力疾走し逃げました

男も奇声をあげながら私の後を追いかけて来ます

私はパニックになり、もう何が何だか分からなくなっていました。

100mくらい走ったでしょうか、目の前にフェンスが現れました。

それによじ登り外に出ようとした時

「熱っ」

またあの感触

フェンスから落ちると目の前には血だらけの包丁を持った男。

そして、左尻から膝裏にかけて激痛

私は(あぁぁ、死ぬんだな。)

と思いました。

すると男が

「キャハハハハハ!一杯血が出てるね。」

と言い終わると私の右足をグサリ。

意識が朦朧としてる私に

「ねぇねぇ、目玉貰ってイイ?」

と満面の笑顔で言うと私に近づいて来ました。

その時、

パッ

ライトの光と共に同僚が来ました。

私はこの時を境に意識がありません。

気付くと病院のベッドで、周りには家族と同僚が居ました。

あの後の話を聞くと、

あまりにも長い時間連絡がない私を心配して駆けつけてくれたそうだ

そしたら遠くの方で話声が聞こえ、その方向に行くと

ぐったりした私の前に包丁を持った男が笑いながら私の顔に包丁を当てていたそうだ。

同僚がすぐに飛びかかり取り押さえたが、男が暴れ同僚の指を噛みちぎった様で、同僚の指は無かった。

その後、前もって連絡しておいた警察官に男は引き渡された。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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