短編1
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気づかなかった。

霊的ではないけど怖かった話。

小学校の頃、学校が終わっていつものように友だちと集団を作って下校していた。

どうでも良い話しをしながらかえっていて、途中で嫌いな奴の悪口の話しになってた。

みんなこの場にはいない奴の悪口を次々と言っていき、それをみんながうんうんと共感していた。

自分は聞いていただけだったけど、自分もそれなりに嫌いな奴(Aくんとします)がいたわけで、そいつの悪口でも言ってみんなに共感してもらうか、と思ってた。

自分の番が来てAの悪口でも言ってやるかとなった時、丁度車がすれ違ったのでみんなは道の端によけて話は一次中断された。

車が去った後、また集まり直して再開をしようと思ってふとみんなを見回した。

ビクッとした。Aが普通にいた。

いままでずっと気づかなかったが、今日の下校メンバーにたまたまAも一緒にいたのだった。

その時は、適当にごまかしてなんとかしたけど、あやうくAの悪口をA本人の目の前でどうどうと言う所だった。凄い冷や汗が出た。

その時から常に周りが気になってしまう性格になってしまった。

Concrete
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