短編2
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呪怨

これは、私が小学校4年生の時に体験した話です。

その日、私は学校が終わり寄り道をせず、

真っ直ぐ家に帰って、一人リビングでくつろいでいました。

そんな時にそれは起こりました。

ふと、突然上の階から何か声が聞こえてくるので、

私は不思議に思いながら階段に向かいました。

階段まで来るとその声は、

アアァァ、

アアアァァ、

と人の呻き声のようなもので、ホラー映画で有名な呪怨の代名詞の呻き声そのものでした。

その声は、段々と大きくなり、近づいてきている!

そう瞬時に認識した私は、無我夢中で玄関に走りました。

私は、玄関に着き、早く外に出よう!とノブを回そうとすると、

ガチャ

ガチャ

ガチャ

ガチャ

扉があかない⁉︎

私は、段々焦りだし、何で⁉︎どうして⁉︎と必死にノブをまわしました。

すると…カギがかかっているのに気づき、何だ…と思い、少し安心し、そのカギを外して外に出ようとノブに手をかけた時、

私はあることに気づきました。

さっきまでの声の主が、もう後ろに立っているのに…

私は、サーっと身体中の血が引いていくのを感じました。

また、私は玄関を向いて立っているのですが、普通なら、目の前に扉だけが見えているのに、

頭の片隅で、後ろの主が私の方に向いて立って、ゆっくりと私の肩に手を伸ばしてくるのが見え、

その瞬間、肩に手がポンとのる感覚があり、

私は、ドアを蹴破る感覚で急いで家を飛び出し、

親が帰るまで外でその日は、過ごしました。

あの日以来そんなことは、起こることはありませんが、あれは一体何だったのか今でもわからずじまいです。

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