中編4
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見つけた

この話は今も解決していない。

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「おーい」

親友のAが話しかけてくる。

時間は学校が終わり、みんなが帰る時間。

こいつは少し出るのが遅いので先に俺が学校を出る。

後から来るAはいつも大声で俺を呼ぶ。

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「お茶」

こいつはバカでもある。それがAの好きなところでもある。

たわいもない話をする、いつものいつもどおりの変わらない帰り道。

「あのさー、ちょっとお願いがあるんだけど、」

Aが話しかけてくる。

「なんだよ」

そっけなく返す。

「俺がオカルトマニアなの知ってるよな。」

怖い話にありがちだが、こいつは結構なオカルトマニアである。

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「それでさ、今度の日曜、みんなで×〇製薬の廃墟に行かね?」

×〇製薬とは、以前トラブル(霊的)があり、潰れてしまった会社である。取り壊しの話が何度も出たが、何かしら(霊的)あり、いまもボロボロの状態で残っている。

「えー、めんどくせー」

だが、Aはキラキラした目でこういう。

「みんなで行けば怖くない!」

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話が勝手に盛り上がり、みんなで行くことになった。メンバーは、俺、A、E、M、Sの5人。

いざ来てみると何か異様な雰囲気が漂っている。

A「そいじゃー行くかー」

Aはズンズン進む。

正直ついていけないよなー、なんて話をしていた。

ロビーはボロいが、ソファーはそこそこ綺麗だった。

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怖いという、EとSはロビーに、残った。

俺とAとMは奥に進んでいく。懐中電灯は5人1本ずつで5本。進んでいく3人は3本であたりを照らす。

M「懐中電灯って結構明るいのな」

どーでもいい話をしながら奥へ進むと、[実験室]と書かれた部屋があった。

A「おいおい雰囲気出てるぞ」

こいつはなんで楽しそうなんだ。

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だが、実験室なんてそうそう簡単に開けれるものじゃない。

A「こういう時のために、キーピックを持ってきてまーす。」

M「それって犯罪にならないの?」

A「見つからなきゃ大丈夫だろ」

カチャ

sound:27

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心地よい音がし鍵が開く。

俺「結構簡単に開けれるもんなのね」

Aは話を無視してズンズン進む。

それっぽい台や、ホルマリン漬けが置いてある。

俺「×〇製薬って何してたんだよ。」

M「それな」

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だが、何も面白いものはなくとんだ無駄足だった。

A「帰るかー」

みんながドアを開け外に出る。

外に出るときに感じた視線は気のせいだろう。

ザッザッザ

足音が壁に響く。

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A「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

shake

俺、M「なんだ!!」

A「キーピック落とした...」

俺、M「殺すぞ!!ビックリしただろうが!!」

イラついた俺とMは、足早に歩いた。

俺「さっさと取ってこい、先に行ってる」

Aは猛ダッシュで実験室に戻った。

「見つけた」

実験室からAのでかい声が聞こえる。

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music:6

その瞬間、Mは俺の手を引き猛ダッシュでロビーへ行った。

俺「何何何!?」

Mの顔は青ざめていた。

ロビーのEとSにでかい声で

M「早くここから出るぞ!!俺達をつけている奴がいる!!」

EとSは何が起こったのか分からず、Mの気迫につられ一斉に猛ダッシュで×〇製薬から出た。

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その日は皆、一目散に家に帰った。

Aを抜いて

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music:4

次の日、学校にAの姿は無かった。

4人は昨日の話は一切し無かった。皆何かを感じていたんだろう。

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M「ちょっと話がある」

Mは人気のない所に俺を連れていき、ポツリポツリと話し出した。

M「お前さ、実験室から出るとき視線感じたろ」

こいつも視線を感じていた。

M「それでさ、Aが忘れ物取りに戻ったろ。

あの時からつけてる奴がいた。」

あの時、Mが手を引っ張ってなかったらどうなったことやら、Mに心から感謝した。

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M「っていうのは嘘w」

俺「はーー?怒」

こいつは何を言ってるんだ。

M「みんなを怖がらせようと思ってさw」

こいつはクソ野郎だった。

ただ、

その話をするMの目は笑っていなかった。

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M「後ひとつ、もうAには会えないと思う。」

俺「どーせそれも嘘なんだろ!」

苛立ちを覚える。

M「嘘だと思ってくれても構わない。ただ、」

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M「俺達が聞いたAの「見つけた」って声、Aの声じゃ無かったぞ。」

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Aは今でも見つかっていない。

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光道 進 様 怖い、コメント ありがとうございます。
そう言っていただけて、とても嬉しいです。
これからもよろしくお願いします。

初めまして。
光道進です。かなり前に坂のぼってしまいましたが、怖かったです。
私は何と無く、こういう作品は書くのが
苦手なので、書けるひとを羨ましく感じます。これからもよろしく

しょんたろう様。それは、ご想像にお任せします笑。

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ネタバレ注意

普通、探し物が見つかったら「見つけた」ではなく、「あった」ですもんね。見つけられてしまったのは、Aくんの方だったんですね…