短編1
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横切る者

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これは、私が小学生の頃体験した話です。

その日、私は親と夜、スーパーに出かけていました。

道は、渋滞をしていたのか、車はあまり進まず歩道橋の下で止まりました。

私は、助手席で歩道を眺めていました。

すると、一台前の車の前を、人が走っていくのが見え、

私は、反対車線に顔を向け、ただなんとなくそれを追っていました。

そして、それは直ぐに現れ、対向車のヘッドライトに照らされ、それが人間ではないことに私は気がついたのです。

それは、

人間の下半身でした。

下半身は、走りながら反対車線を渡りきり、消えて行きました。

あれはなんだったのでしょうか…。

今でも不思議です。

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