皆さんに相談があります。

中編3
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皆さんに相談があります。

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皆さんに相談があります。

私はいじめられています。

それは、本当に地獄のような日々です。

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朝、学校に行ったら、上履きがないんです。

私はそれを探し回るんですけど、どこにもなくて…

それから教室に行けば、机の上には花瓶が置かれているんです。

それも毎日。

嫌がらせにもほどがあります。

それに、私がいるのにまるでいないように振る舞うんです。

私が何を言っても無視ですよ。

本当にこの世界からいなくなっちゃったんじゃないか、ってたまに思ってしまうくらいです。

それは何日も何十日も続いています。

私は死んだ人間のように扱われ続けています。

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それは家に帰っても同じです。

お母さんとは、このところほとんど顔を合わせていません。

お父さんと離婚してから、お母さんは夜遅くまで仕事をしているので仕方のないことです。

それと、弟も私のことを完全に無視しています。

もしかしたら反抗期なのかもしれません。

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私は今日も誰とも話さずに1日を終えました。

昨日もそうでした。

一昨日も、その前も、そのもっと前もずっと。

たぶん明日も誰とも話さず、誰とも接せず、死んでいる人間のように過ごすのです。

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それで私は、思いました。

もしかしたら、私は本当に死んでいるのかもしれないって。

だって、誰も私のことを見ようともしないんですよ。

私はいないんですかね。

私は本当は幽霊で、だけど死んだことに気付かないでいるから、成仏できずにこの世に漂っているんですかね。

それで、確かめてみることにしました。

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もちろん確かめるため、だけじゃないですよ。

心のどこかで、もういいかなって思っているんです。

だって、こんな毎日は苦しいですから。

だから、もういいかなって。

終わらせたいなって。

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それで、私はその夜首を吊りました。

ほんの少しの間、息ができず、苦しくて苦しくてバタバタしていました。

だけど、ほんの一瞬の暗闇の後には、そんな苦しみは消えていました。

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その代わりに、またあの日の朝になっていました。

朝、学校に行くと、上履きはなくて、机の上には花瓶があって、クラスメートからは無視されました。

家では、仕事でお母さんはおらず、弟には無視されました。

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それで、私は思い出しました。

私は、学校では嫌がらせと無視をされ、家でも家族はバラバラで、そんな毎日がつらくて耐えられなくて、あの日自殺をしたんです。

そして、もうずっとずっと何年も、いやおそらく何十年も私は“あの日”を繰り返しています。

だけど、何日も繰り返すうちに自分が死んだことを忘れてしまうんです。

そのうち、昨日みたいにもう死んでいるのに自殺するんです。

そうやって、ずっと“あの日”は終わらないんです。

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私はもうこんな毎日は耐えられません。

こんな毎日を早く終わらせたいです。

そう思い、私は色々と考えました。

できる限り調べました。

それで、分かったんです。

“代わり”を作れば、終わらせることができるって。

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そこで、皆さんに相談です。

私の代わりに“最期の日”を繰り返してもらえませんか?

この文章を最後まで読んで下さった優しい皆さんは、きっとすごく良い“代わり”になれますよ。

あなたが怖いというなら、私が死ぬお手伝いをしますね。

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安心してください。

大丈夫です。

一瞬で終わりますから。

今からそっちにいきますね。

待っていて下さい。

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今、あなたの後ろに着きました。

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