短編2
  • 表示切替
  • 使い方

居たのは

酔ってる兄に、今まで仕事をしてきた中で一番怖かったことを聞いてみた。

nextpage

~~~

え?嗚呼、うん。一番怖かったことか・・・。

そうだなぁ・・・アレかな。けど、期待に沿えるかは分からないからね?

nextpage

~~~

其の日も、私はとある廃屋に仕事で出掛けていた訳だよ。

近隣住民の皆さんからは《何だか変な物音がする》とか《無人の筈なのに人影が見えた》等の話が寄せられて来ていた。

其れの原因究明と解決が其の日の仕事だった訳だが・・・まぁ、こう言っちゃ何だが、町内会とか絡みの仕事は給料がね・・・。

前日にガッツリ飲み会入れれて二日酔い気味だったし・・・。

私はテンションが上がらないままで、現場に向かったのさ。

nextpage

~~~

廃屋に何か居るって言っても、其れが一概に霊とは限らない。

住み着いた動物に住所不定無職な人とか・・・。

其の日も、霊とかじゃないってのは直ぐに気付いたよ。

けど《はい、霊じゃないので帰ります。》という訳にもいかなくてね。

仕方無いから、何か居るのか分からないまま私は家の探索を始めた。

一階にはゴミが沢山散乱していたけれど、何も無くてね。此れは住所不定無職の人かな・・・なんて考えながら、二階へ向かったんだ。

二階の最初の部屋だったかな。

ドアを開けるとね、先ず、白い足が見えた。

見慣れてるからね。もう其処で半ば察したよ。

けど、決め付けも良くないから一応確認したんだ。

詳しい描写はあまり言いたくないがね。酒も肴も不味くなるから。

けどね、そこそこ傷んでた。後は、自殺や自然死じゃなかった、とだけ言っておこうかな。

もうね。私の専門外だ。御手上げだよ。

其処で放り出して逃げても良かったんだけど、ほら私ってば根が真面目だからさ。

面倒臭いなぁ・・・と思いながらも警察まで行ったのさ。交番も近かったしね。

で、御巡りさんに色々と説明して、一緒に確認しに行くって話になったんだ。普通、第一発見者も確認しに行くのかなぁ。先方も大概慌ててたからなぁ。

で、其の民家まで戻ったんだけどね。

そしたら、遺体が玄関を開けたら直ぐの所に有ったんだ。いや、一応《居た》と言うべきかな。

nextpage

~~~

「死体が動いたんですか?!」

僕が思わず叫ぶと、兄は笑いながらブンブンと手を振った。

「そんな訳無いさ。」

そして、コップに注がれた酒を啜り、肩を竦めながら言う。

「実は、家の中に犯人が隠れててね。逃げようとしてたんだって。死体を連れてね。」

Concrete
コメント怖い
23
30
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ

テストおつかれさまです!
もっと怖いのかと…
でもこの話はまた違う怖さですね!
そういう結末だとは思いませんでした!
これからも怖い話をどんどんアップしてくださいね!

返信

ビビりさんへ
コメントありがとうございます。

(´・ω・`)
なるたけ頑張ります。でも、そんなバリバリ頑張れるか・・・・・・。

返信

YUKA Hosakaさんへ
コメントありがとうございます。

あ、其れなのですが、一応本編は《薄塩シリーズ》
其れ以外のオリジナルや本筋から離れた話は《オリジナル》
と、タグは統一してあるんです。アカウントは変えてしまいましたが、此の二種類のタグで検索すれば、書いた話は全て出て来る筈です。漏れがないかは、今日改めて確認致しました。宜しければ、御活用くださいませ。
最初に言っておくべきでしたね。申し訳御座いません。

兄さんは中々口が堅いので、あまり話を聞けないんですよ。お酒も節度を守るので酔わせようにも難しいですし・・・。

御期待に沿えるかは分かりませんが、一応書きました。宜しければ、お付き合いください。

返信

テストお疲れさまでした!!
これから、執筆活動に身が入りますね!!

返信

またお邪魔させて頂きます。
お返事ありがとうございました。恐縮であり、とても嬉しゅう御座います。

実の所、カオスでした。貴方の作品が、やたらと散らばり過ぎて、本当のところ全部読ませて頂けたのかは疑問です。タグで「薄塩シリーズ」か紺野様の『作者のページ』から全部見つかれば良いのですが、個人キャラ名タグで、まだ読んでいなかった作品が出て来たりするので嬉しいやら良く分からないやらで微妙な気持ちです。まぁ、読ませて頂いた後は嬉しい気持ちでいっぱいですがねww。

そんなこと構いません。もっと両兄様の事を読めるのならば、誰が語ろうと。何にしろ貴方様が執筆されるのだから文句ナシですよ。其れに私は、猿兄様の語り様がとても好きです。なんか歳の行った舞台俳優さんの様な(飲み屋のママさんの様なww)喋り方で、とてもスムーズだし、舞台台詞の様なノリなので《聴かねば‼︎ー》という気にさせられますww。ナカナカ乙です。宜しかったらお伝え下さい。

長々と又もやスミマセン
では、次の機会に…
幸加

返信

のぶくらいむさんへ
コメントありがとうございます。

そう言って頂けると、此方としても嬉しいです。
話を考えた訳ではなくても、一応文章を書いている身なので・・・。

有り難う御座います。

返信

まっしろさんへ
コメントありがとうございます。

そうみたいです。烏瓜さんは後から知ったみたいですが・・・。
もしかしたら、もしかしたかも知れなかった訳ですし、恐ろしいですよね。

有り難う御座います。無事終了致しました。
《兄達の出逢いに1票》ですね。
兄達、本当に人気ですね。内容は少し吃驚するものかも知れませんよ。

何とか書き上げましたので、もし宜しければ、お付き合いください。

返信

多嶋田麻衣さんへ
コメントありがとうございます。

有り難う御座います。無事終了致しました。

《店長と三島さんへの愚痴》に1票ですね。了解しました。

投票の結果、兄達の話の後に書かせて頂く運びとなりました。宜しければ、お付き合いください。

返信

紫さんへ
コメントありがとうございます。

本当に怖いのは幽霊とかじゃなくて人間・・・だなんて、在り来たりと言ってしまえば其れまでですが、死体を連れて逃げてどうしようと考えていたのかを想像すると、地味に気持ち悪いですよね。何をしようとしていたんだ。

はい。《兄達の出逢いに1票》ですね。かしこまりました。

書きました。御期待に沿えるかは分かりませんが、宜しければ、お付き合いください。

返信
表示
ネタバレ注意
返信
表示
ネタバレ注意
返信

テストご苦労様でした❗
そして、今回も面白かったですーー😃
次回の作品の要望ですが、
私、三島さんのがいいですー!

ご検討お願いします☀

返信

こんばんは☆紫です(*^-^*)

とてもシンプルで短いながらも恐怖がぐっと詰まっていましたね。本当にとても怖かったです(>_

返信

mamiさんへ
コメントありがとうございます。

正に《事実は小説より奇なり》ですね。兄も大層驚いて、思わず絶句したらしいです。あのお喋りな兄の絶句・・・。少し面白そうです。

はい。《兄達の出逢いに1票》ですね。何故にそんなに人気なのだろうか・・・。

無論、全部書かせて頂きます。時系列がバラバラなので、多少、分かり辛くなってしまうかも知れませんが。

三島さんは迚も気持ち悪いです。
兄の比じゃありません。嫌な人です。
だからこそ、実はまだ薄塩達には細かい相談をしていないんです。もしものことがあったら嫌ですし、あんな人に対て、恐れてビクビクしている自分が何だか情けなくて・・・。
書く時には全力で気持ち悪さを再現しますよ!

ええ。昔からお付き合い頂いている方(勿論、mamiさんもですよ。)に加え、最近は色々な方からコメントや評価を頂けるようになりました。
本当に喜ばしいことですし、此れからも皆様に恩返しを出来るよう、より一層の精進をして行きたいと思って居ります。mamiさんが喜んでくれるなら、尚更です。

次回も、宜しければお付き合いください。

返信

リュミエールさんへ
コメントありがとうございます。

そうでしょうね。
僕も聞いた時にはかなり吃驚しましたし、皆様に早く伝えたいと思いました(笑)

あ、そうそう。此れはあくまでも順番を決める投票です。選ばれなかった話も、後々書きます。

《兄達の出逢いに1票》入りました。

返信

紫月花夜さんへ
コメントありがとうございます。

僕も身体の方とは・・・。
お会い、したくないです。
やはり生理的嫌悪感もあるでしょうし・・・。
霊なら、一周回ってどうにか大丈夫ですから。

はい。《店長と三島さんへの愚痴に1票》ですね。
本当に愚痴です。怖い話の形態は、ちゃんと取りたいと考えていますが・・・。
怒りで暴走したら、ごめんなさい(笑)

返信

YUKA Hosakaさんへ
コメントありがとうございます。

始めまして、幸加さん。僕は紺野と言います。

あ、途中でアカウントが変わってて、読み辛くありませんでしたか?話も矢鱈と小分けされてますし・・・。
こうしてコメントをして頂けて本当に嬉しいです。有り難う御座います。

はいはい。
本当の所、こんな形で皆様に任せっきりの放り投げわしてしまうのは心苦しかったのですが・・・。
此れが幸加さんのことを知る切欠となったのなら、投票を始めた甲斐がありました。

まさか兄が様付けで呼ばれる日が来ようとは。
・・・ということは《兄達の出逢いに1票》で宜しいですね?
残念ながら、語り手はやはり猿兄となってしまいそうですが・・・。

何処からでも嬉しいですよ。少し恥ずかしくもありますが。
次回も、宜しければお付き合いください。

返信

裂久夜さんへ
コメントありがとうございます。

そうです。猿兄です。
・・・普通に話をする分にはうざったい此の口調も、判りやすさだけは断トツですね。どんなものにも長所はあるものだと染々感心しました。

はい。《兄達の出逢いに1票》ですね。了解致しました。

今日もキュルキュルしてますよ。一応池を調べはしたのですが・・・鳴きそうな生物は此れといって居ませんでした。・・・まぁ、布袋葵ぐらいしか元々居ないのですが。もう少し、調べてみます。

返信
表示
ネタバレ注意
返信

どちらが良いかと問われると、やはり兄二人の出逢いが気になりますね。(*´ω`*)

返信