短編2
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肝試し

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五年前の夏、私が体験した話です。

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その夏、私は同級生の友達5人と下級生大勢で開いた“肝試し”に参加しました。

場所はお寺の近くのお墓でした。

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最高学年の私は他の5人の友達と共に

お化け役をしました。

肝試しのルールは、お墓を抜けた場所にある札を取って帰えるというもので

私はその札を取ろうとする手をいきなり掴むという役でした。

毎年恒例の行事でしたが、今まで最後に脅かしたことは無かったのでとてもワクワクしていたのを覚えています。

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肝試し本番、私は札を入れた箱の近くの墓石に隠れ、下級生が来るのを待ち構えていました。

その時、ふと真夏なのに物凄い寒気を感じました。それと同時に私の方へ足音が近づいてきたのです。

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ひた……ひた……ひた……ひた……ひた……ひた……ひた……ひた……ひた……ひた……

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ひた。

裸足で歩いているかのようなその足音は

札の前で止まりました。

この時私は何故か

札を取りに来た子供だと思ったのです。

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そして私は札に伸びた手を思い切り掴みました。

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私が掴んだ手は冷たく、さらに顔を上げると、真っ白な肌の女の顔が目と鼻の先にありました。私は悲鳴を上げ、田んぼに尻餅をつきながらもなんとかその場から逃げ、家に帰りました。

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後日、肝試しに参加したメンバーの話を聞くと、その後肝試しは普通に行われたそうです。しかし、私の経験以外にもう一つ不可解な出来事があったそうです。

お化け役のうちの一人がどれだけ大きな声でおどかしても子供達に無視されたと言っていました。また、子供達もその友達は見無かったそうです。

この二つのことに何か関わりはあるのでしょうか……

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みなさんも肝試しをするときは

十分気をつけてくださいね。

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友人の件がまた不可解だな…いや怖い