リュウと名付けられた仔猫

短編2
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リュウと名付けられた仔猫

此れは私が中学か高校に通ってる時の話です。

ある小道に生後二ヶ月位の仔猫が道端に蹲って居たんです。

其れは普通に歩けたりした様ですが私が触っても大人しく、そのまま抱き上げて居ました。

私はその仔猫を飼ってくれる人を捜しに猫が多く居る処へと赴いて、野良猫に此処に置いても良いか問うたりしてましたし、近くの人達に飼ってくれないかと頼んだりもしました。

そうこうしていると仔猫を飼ってくれると云う人が出て来たんです。

其れは眼鏡を掛けた男性と小さな女の子でした。

飼ってくれる事に喜びを感じながらも何処か寂しさも覚えて居ました。

其れから月日は流れ、高校三年となった夏休みに其の高校の卒業生が図書室で私に言ったんです。

「肩に仔猫が居るよ。」

其の言葉に驚きながらも、霊が見える事に素直に凄いと思いました。

「ほら、抱いてあげて。」

と先輩は私に仔猫の霊を渡しました。

私は見えないので大きさが判らず戸惑いながらも

「こう、ですか?」

と思う大きさで抱えましたが

「違うよ。」

と私の手を其れより少し大きな感じで抱き抱えさせてくれました。

当然感触は解りません。でも、名前を付けたくなり、先輩に聞いてみました。

「どんな種類の仔猫ですか?」

「目は青くて、毛は短いね。」

目が青い、そんなワードで私が付けた名前は「海」でした。

「空」と云う名前は多いモノの「海」と名付ける事はあまり無いな、と安直な考えでした。

そして、其の名前が間違っている事を後に知る事になるのでした。

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meさん、怖いを有り難うございます。

appleさん、怖いを有り難うございます。