短編2
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近づく目

自分は怖い話サイトを巡るのが趣味で、その日もずっといい怖い話がないかと巡っていた

そこである一つの怖い話を見つけた、タイトルは『近づく目』というタイトルだった

自分は興味を持ちその話を見ようとクリックしたのだが、エラーばかり出てまったく見れなかった

意地でも見てやろうとクリックしては戻りクリックしては戻りを繰り返していた

すると、急に画面が真っ白になったかと思えば急にデスクトップに戻ってしまった

幸いタブなどは消えておらず、自分はホッとしてまた怖い話巡りを楽しんだ

ふと時計を見ると時刻は午前1時だった

寝不足になるといけないと思い、スタートボタンを押した時

メモ帳に何か追加されているとのメッセージが出た

自分はメモ帳なんか使ったっけ?と思い、その追加されたメモ帳をクリックしてみた

そのメモ帳には画面いっぱいに『目』という漢字が入力されていた

自分は驚いて消そうとしたが、ふと真ん中にURLがあるのに気付いた

それをクリックしてみると、画像が表示された

その画像は黒背景に目が浮かび上がっているだけの不気味な画像だった

気味が悪くなったのでその画像を消し、そのメモ帳もいっしょに消してPCの電源を切り、ベッドに入った

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その日はおかしな夢を見た、真っ暗な部屋でじっと座っていると唐突に目が現れ近づいてくるのだ

驚いて逃げようとしても、後ろに目が現れて挟み撃ちにしようとする

横に逃げても、逃げた先にはまた目が現れる、そうこうしている内に目に囲まれてしまうという夢だった

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自分は飛び起きて、周りを見渡したがすぐに夢と気付いてホッとした

時計を見るとまだ午前2時だったのですぐに眠ようとした

しかし、さっきの夢の内容が頭から離れずなかなか眠れなかった

眠くなるまでスマホでもいじっていようとスマホの電源をつけると、メールが届いていると知らされた

何だろうと思いメールボックスを確認してみると、確かにメールが届いていた

そのメールのタイトルは『目』というタイトルだった

自分は嫌な予感がしたが、見ないわけにはいかないと思いそのメールを開いた

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するとまたあの『目』が画面いっぱいに表示されたのだ

自分は驚きスマホから手を放してしまった

すると何度も何度もメールが届いたという知らせが鳴り出した

送られてくるメールのタイトルは『目』だった、全部『目』だった

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怖くなった自分は電源を切って布団に入って寝ようとした

しかしあの夢とメールのせいで眠れずにいた

しばらく布団の中で震えていると急に時計のアラームが鳴り出した

どうやら朝になったらしく自分はホッとして布団から出た

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それ以降は何も見ていない、しかし今でもスマホには『目』というタイトルのメールが残っている

消すと何か良くない事が起こりそうなので放置している

Concrete
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