短編2
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営業メール

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「あたし霊感あってぇ。結構見ちゃうんですよぉ。」

先輩と行ったキャバクラで、乾杯の後に俺の横で夕夏がいきなりぶっこんできた。

「おぉマジで?んじゃ心霊スポットとか行くべよ!」

既に前の店で飲みまくった先輩が嫌な提案をする。

「マジ無理ですよぉ!取り憑かれちゃうー。」

頭の悪そうな会話が続く。

「でも夕夏は結構ガチで見る子なんですよぉ。」

先輩の横で紗綾が言う。

「あたしの後ろに死んだお祖母ちゃんがいてあたしを守ってくれてるとか。私も前からなんかそんな気がしててぇ。」

「紗綾のお祖母ちゃんガチ目で紗綾のこと守ってるよ!」

…それ俺でも言えそうだな。

適当にお茶を濁しつつ2時間程で店を出る。

「最初についた夕夏痛かったなー。」

先輩が笑う。

まぁ夏ですから。と適当に返す。

「じゃあおれこっちだから。明日遅刻すんなよー。」

先輩と別れた後、嬢からもらった名刺を見る。

偶々夕夏の名刺が目につく。

「しきゅう連絡!→○○」

裏面に営業用のアドレスやらIDが羅列している。

至急位漢字で書けよと思いつつ酒の勢いでメールしてみる。

「お疲れ。今日は楽しかったよ。心霊キャラ珍しかったわ。」

送信して、歩き出すとすぐに返信が来た。

「あたしは楽しくなかったよ。あんたお祓い行きな(よくわからない絵文字)。」

立ち止まり考える。ギャグにしてはきつめだな。

「お前客に対して楽しくねえとかどうなのよ?」

すぐに返信。

「いやガチで(よくわからない絵文字)妙子ちゃんも友美ちゃんもあんたの子供おろしてからジサツしてるよ(血管マーク)あんた相当テキトーこいたろ?コロされるよ(よくわからない絵文字)」

……どっと冷や汗が吹き出る。酔いもなくなる。

「どあしてわかった?」

手が震えてメールが上手く打てない。

「コレでメール最後な。見りゃわかるの。まぁお祓いなんかムダだと思うけど。もうウチの店来んなよ。コエエから(よくわからない絵文字)」

……背後から気配を感じる。振り向くことができない。

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やあロビンミッシェル子だ。

津軽為信氏の怪談は読んでいてワクワクする話ばかりで勉強になるよ!…ひ…
次作も期待しているのでまた怖いのを聞かせてくれ!

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