中編5
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クリスマスに

娘が小学1年生の時のクリスマス。

忘れたくても忘れられない出来事。

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その日、私は夫の友人宅へ来ていた。

友人宅で、クリスマスパーティーをする事になっていたから。

友人宅にも娘より3つ小さい女の子がいる。

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夫と、その友人は仕事の関係で夕方になる。

それまでの間にパーティの準備をするのだ。

大きなハート形のハンバーグや、サンドイッチ、スペアリブにシチュー。。

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あらかたの支度を整え、コスプレのために一度帰宅する。

夫には、トナカイの扮装をさせた。

カチューシャに段ボールを角状にしたものをくっつけてある。

尻尾もスラックスに縫い付けた。

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友人はサンタクロースだ。

もう一人の仲間は、プレゼントの扮装をすることになっていた。

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子供二人を楽しませるため、全力でパーティに臨んだ。

パーティは大いに盛り上がり、はしゃいで疲れた娘たちが眠ってしまい、プレゼント扮装の仲間も酔い潰れて眠ってしまった。

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そこから、友人夫妻と私達夫婦4人のお喋りが始まった。

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昨夜は、友人(三谷さん)と眠ってしまった仲間と夫が3人で大好物のラーメンを食べに遠出していた。

どうやら有名店らしく、並んででも食べたい。のだそうだ。

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仕事が終わり、ラーメンの旅に出たのは22時ごろだったろうか。

『どうせ遅くなるんでしょ』と思った私は、早々に娘と一緒に眠ってしまった。

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ま~・・

勿論、娘は自分の布団で。私は夫婦用のベッドで。

ふと気付くと、隣に誰か寝ている。

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時計を見ると、ちょうど午前1時00分だった。

『・・アレ?早いな??』

通常は、三谷さん達と出掛ければ朝帰りが普通だったので、少し驚いた。

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『・・そか。明日はパーティーだから早く帰ったんだな』

そう思って、私はトイレに立った。

戻ってくると、夫は殆どベッドの真ん中に近い所で寝ている。

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モソモソとベッドの端に潜り込んで、夫に背を向けるように横になり、足で夫の体をもっと端に寄るように押す。

「ねぇ。ちょっと、こっち狭いから~もっと、ソッチ行ってよ」

そう言いながらも、両足でグイグイ押す。

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夫は、体を少しずらして間隔を取ってくれた。

『・・ふぅ・・』大きく息を吐いて私は眠った。

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パーティ終了後に、その話を持ち出す。

私:「そういえば、昨夜随分早く帰ったよねぇ~^^」

夫:「・・え?^^; ゴメン」

私:「ん?1時には寝てたんだから、早かったって誉めてるのに」

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三谷さんが弁解するように言葉足らずな夫の代わりに話す。

三:「沙羅ちゃん!ゴメン!!ほんとゴメン!朝にしちゃって<(_ _)>」

は?と聞き返すと、どうやら3人とも朝帰りだったらしいのだ。

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いやいやいや。待て待て待て。

だって、私1時丁度に目が覚めて、その時、パパ居たよ?普通に寝てたよ?

・・スッと目を細め、また開いた大きな目で私を一瞬だけ見て目を逸らす三谷さん。

三:「・・・ソレ、違う誰かじゃない?」

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私:「・・ナニソレ?私が余所の男、引っ張り込んだとでも?」

三:「いや違う。」

私:「・・じゃ~ナニ?どういう意味な訳?」

既に私は無神経にも思える言葉に苛立っていた

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楽しかったパーティを台無しにするような発言は止めてほしかった。

・・が、三谷さんの話は続く。。

沙羅ちゃんさ、実は見えちゃう人なんじゃないかな?あ!違ってたらゴメンよ?

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黙って先を促す。

・・その。何て言ったら誤解させないで済むか分かんないんだけどさ。

隣に寝てたヤツ。オトコなんだよ。

でもさ、沙羅ちゃんに悪さしようとか思ってなくてさ。ただベッドで眠りたかっただけのヤツなんだよ。

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・・・・訳わかんないし。

無表情のまま、三谷さんの顔を見つめる。

苛立つ私の様子を見て、三谷さんの妻、ショウコちゃんが口を開く。

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「ウチのパパ、実は・・・昔、目を閉じてもらった人なのよ・・」

益々意味が解らない。

ショウコちゃんの話によると・・・・

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パパはね、小さい時から普通に見えちゃイケナイモノを見えちゃう子だったんだって。

それを心配したお母様がね、知人の霊媒師にお願いして何とかしようと思ったらしいの。

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~~もう理解の域を超えた~~

・・・

三谷さんが言う。

沙羅ちゃん。第三の目って知ってるかな?

俺、ソレが開きっぱなしだったみたいでさ。

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何度も、目を閉じる作業をしてもらったんだよ。

じゃないと・・その・・

ウジャウジャ居すぎて、見えすぎて、普通に歩くことも出来ないんだよ。

なんつーの?足の踏み場がない。って感じ?

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今は、コントロール出来るから余計なモノ見ないで済んでるけどさ。

沙羅ちゃんの今の話、聞いててビジョンが見えたんだ。

そいつ、絶対オトコ。

で、沙羅ちゃん温かいから、傍で寝たかっただけ。

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沙羅ちゃんさ、ソイツ蹴飛ばしてたでしょう?

(・・そこまでは話してなかった)

でも、蹴飛ばされても、ソイツ嬉しかったんだよ。

久しぶりに寝る人肌のベッドだったから。

恐がらせないように、気ぃ遣ったみたいよ?

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・・そんなコト言われても・・

オバケに気遣われるって・・

心当たりは一個だけある。

『だから言ったのに』に登場する彼女。

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あの話の中で、「言えない理由」を実は問い質していた。その時に彼女は言ったのだ。

『これでも気を遣ってみたのよ』と。

色々と頭の中を駆け巡る。

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黙りこくった私を笑わせる為か、夫が口を開いた。

「俺さぁ~今夜からドコに寝よう?オバケの上で寝たくないよなwww」

・・見事に滑った。。

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私の中に、一つだけジンクス?がある。

00分と、ゾロ目の時間は気を付けろ。ってこと。

昼も夜も関係ない。

ゾロ目の時間とは、例えば2:22とか11:11とか。

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時計を見た時その時間だと、どうやら勘が冴えてるようなのだ。

今回も、午前1:00分に目が覚めた。

それを三谷さんに聞いてみようかと思ったが・・

冷えたスペアリブに齧り付いてる様子に聞くのをやめた。

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・・また今度にしよう・・

クリスマスイヴに私の横で寝ていたのは・・

考えないようにしよう。

今夜はクリスマス。楽しく過ごさなくちゃ。

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・・でも、皆さんも気を付けてくださいね。

うっかり、00分やゾロ目の時間に時計を見てしまわないように。

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仲間さん
返信遅くなりましてスミマセン^^;

・・ってか、音の徘徊。マジイヤなんですけど~~~
増えてきたら、もっとイヤですねぇぇぇぇぇえ(TT)

そうなんですよ~~

沙羅さんと似たような見え方しているんですよね~~(汗)
もしかすると、以前お話しした、「ナニカが付いてきた」
の方かも知れません。
まぁ、性別は不明なんですが・・・
もし、その方なら私に付いてくることはもう無いはず(笑)

いつの間にか、職場ではパッチンパッチンって音が徘徊していたりします。

仲間さま
いつもありがとうございます(^^

幻覚じゃないんじゃないんですかぁぁぁ~~?
イるんじゃないんですかぁぁぁぁ~~?
(((;゚д゚)))

そーゆーハッキリとした一瞬の見え方、普段の私と同じですよ~
どうか、くっついてきませんように~

沙羅さんの仰っていた見えすぎる人って、その方なんですね。
得心がいきました。
最近私も見えたかどうかは、不明ですが、職場でうなだれてる女性を一瞬だけ見えました。
(小さい頃に一度だけ、半透明の足を見た限りだったので、久しぶりにみたのかな〜とは、思いましたが…)余りにもはっきり見えた為、幻覚か何かかな?と思ってたりします。

mamiさん
いつもありがとうございます(^^)

mamiさんの《お!》も、似たようなモノだと思いますよ(^-^)/
13日の金曜日は、良い事あるから楽しみって言う仲間もいますしね~(笑)
良くも悪くも、なんかある時なんだと思いますよ!

友人曰く、大昔のモノから最近のモノまで、【居ない場所】探す方が難しいんだとか。
そんなの勘弁だと思う私ww

私なんて、ぞろ目で時計を見たら《おっ、なんか良いことあるんじゃない!?》なんて、思ってしまいますが…沙羅さんからしたら、脳天気でアホなやつでしょうね…
そのお友達の方も、大変ですね…足の踏み場がないほど…実際はいるということでしょうか…