中編5
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~見え過ぎちゃう人~

夫の友人、『三谷さん』についてのお話です。

他人の人物像を載せるのはどうかとも思いますので、興味を持たれた方だけご覧ください。

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ぶっちゃけ、彼は『異常な人』だ。

どこが異常か?

常人ではない。ということ。

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『クリスマス』の話の中で、第三の目。

の話をしたが、彼は何度閉じてもらっても、時間と共に開いてしまうのだそうだ。

第三の目なんて、私には到底解らない。

理解の範疇を超えている。

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彼はヨチヨチ歩きの頃から、何かに怯え、立ち尽くしては泣いている子供だったそうだ。

悩んだお母さんは、知り合いを通じて《霊能者》に一人息子を見てもらった。

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その《霊能者》は、自分の弟子にしたいとまで言ったらしい。

子供なのに、ここまで能力が高いとは。と。。

少し修行したら、自分など足元にも及ばないだろうと。

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そして、このまま何もしなければ能力ゆえに気が狂い、

いたたまれず早死にしてしまうだろう。。

この子は、『あの世と、この世の境に生きている』

そんな事を言われ、普通の子供にして欲しいと頼んだそうだ。

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そして《霊能者》は、目を閉じる施術を施したのだ。

ただし、いつでも修行に入れるような状態で。

三谷さん自身が望めば、稚拙な言葉だが『霊能者・霊媒師』になれるらしい。

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ただ、本人は単純に面倒くさいから。

との理由で、ソチラを選ぶことはなく建築関連の会社を経営している。

『いつでも修行に入れる』というのは、ごく軽く目を閉じているだけに過ぎないのだと彼は言う。

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自分の意思で<見よう。見なければ。>な状態になれば、すぐ見えるのだと・・・。

また、<見て>しまったときに、どうすれば良いか。

それは勝手に本能と体が動くらしいのだ。

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奥さん(ショウコちゃん)が言う。

パパの、そーゆー時は目が変わるんだよ。

どこも見ていないような目をして、でもちゃんと目的の物は持ってくるし、動きも機敏なの。

最初は気持ち悪かったぁ~と。

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三谷さんが意識的に<見よう>とする時の癖がある。

スッと目を細めるのだ。

普段は、パッチリを通り越してギョロ目に近いのだが、糸目になる。

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欲しい情報が得られれば、すぐ元通りになる。

三谷さんが<そーゆー人>だと知らない人の目には、『あぁ、目が悪いのか』と思われるか、もしくは『考え事』と捉えられる事だろう。

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『クリスマス』の中でも、彼が私を糸目で一瞬見る件があるが、アレは<見よう>として見た。

そして正体を語ったのだ。

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で、自分の意思に反してウッカリ見てしまう事も多々あるのだそうだ。

その頻度が増してくると、また『閉じて』もらうのだと。

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いつだったか定かではないのだが・・

私が『時々見える』話をしていた時。

『クリスマス』の後だったのは確かな事。

それは、実家に巣食うものが大量に居るからなんて話をしていた時の事。

三谷さんが唐突に言った。

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「あの廊下突き当りのドア向こうでしょう?」と。

・・・。

・・え~っと、三谷さんは、一度沙羅宅に来ただけの人だよね・・

一応「そうだけど・・」と答える。

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遠くへ嫁ぐ私の結婚式(披露宴)出席のために、片道300キロを来てくれたのだ。

『伝言』に出てくる及川さんを始め、三谷さんや、その他夫の友人が数名、沙羅宅に来たことがあった。

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当然、玄関から真っ直ぐ茶の間へ通したのだから、他の間取りなど知る訳がない。

それなのに・・・・

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(なんで知ってんだ???)で頭がいっぱいの私。

三谷さんは続ける。

特有の<糸目>になることなく、普通に大きな目のまま。

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沙羅ちゃんトコ、玄関入ってすぐ右が沙羅ちゃんの部屋っしょ~

で、隣がトイレ。その隣が台所。

廊下の突き当たりにドアがあって、右が急な階段で二階に上がるっしょ~

左手は風呂場だよね~(^^)

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「・・う、うん。」

あのドアの向こう側、ほんと悪いけど近寄りたくなかったもんな~

・・あっけらかんと言う。

(近寄ってナイじゃんか・・)

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「・・あのさ、三谷さん。真っ直ぐ茶の間に入ったのに、なんで間取り知ってんの?」

~しばし沈黙~

彼は、『しまった~~!』って顔をしてる。

無言の横目で、返答を待つ私。

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取り繕うように、三谷さんは続けた。

あ!ほら!俺、建築士だからさ~パッと見て大体判るんだよ~~~(^^)

「う~そ~だ~ね~?(--〆)」と私。

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彼は、バツが悪そうに頭をポリポリ掻いている。

「ん~~ゴメン。見るつもりなかったんだけど」

そう言って、幼い頃の「修行」云々の話を語ってくれたのだ。

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そして自分でも何故か解らないが、九死に一生の体験を何度も繰り返している事も話してくれた。

・・ホントは、あんまり言いたくないんだよ。

頭おかしいって思われるから。

でも、沙羅ちゃんには話しても大丈夫だと思ってる。

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自分で自覚してる?

沙羅ちゃんこそ、修行したらいいんだよ。

何だったら、先生紹介するよ?

私は、丁重にお断りをした。

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私は、見たくないんだ。

音さえも聞きたくない。

家族さえ無事なら、他に望むモノなんてない。

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父が、ほぼ寝たきりに近い状態になってから、姓名判断を勉強し始めた。

母は、それをやめて欲しいと願っていた。

『他人を見たり知ったりすれば、自分が削られていく』

そう言っていたのを思い出したから。

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先生とやらを紹介されて修行をし、

人様の色んな部分を見てしまうようになったなら・・

・・・・

私は、きっと私では無くなってしまう。

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私は、今のままでいい。

家族の危機を何となく察知できる程度でいい。

これ以上、変なモノとの遭遇は避けたいんだ。

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結婚して1年目。

三谷さん幹事の結婚記念日が行われた。

深紅の薔薇の花束を渡してくれたのが三谷さんだ。

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ぜってぇ~離婚すると思ってたんだよね~

離婚する方に1万かけてたんだけどさwww

(・・・・なんだと?怒)

表向き笑顔を保ったままで『失礼な!』と思っていた。

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だが、彼の予言?は当たった。

そこから20年後には夫に見切りをつけ、晴れて『若い熟年離婚』をしたのだから。

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無理矢理こじつけたのではない。

『第三の目』のを話してくれている際に、彼は言ったのだ。

見ようと思えば、相手の<未来>も見えてしまうのだと。

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世の中には、こんな人も存在するのだと思った。

私自身は、『霊能者・霊媒師・ヒーラー』等々、実はあまり信じている方ではない。

その<違い>が判らない。

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私は、自分の目で見たモノと、耳で聞いたモノ。

そして直感しか信じていない。

怖話の皆さんの語る、『実体験』

それは、とても心に響く。

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似たような出来事を体験されている方々が多いからだ。

だから投稿してみようと思った。

この手のサイトがあるとは思わなかった。

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マガた~~ん♪
こちらもありがと~~お返事遅くなってスマヌ~~<(_ _)>

三つ目がとおる。ウケたww
確かにイメージだとそうだよねぇぇぇ~~(*^^*)

私も人の未来が見える目なんて、要らないなぁ~
きっとロクでもないことになってるだろうからww(あ!マガたんと同意見w)

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ネタバレ注意

mamiさん
いつもありがとう~~~(^^

mamiさんの仰りたいこと、理解できますよ(^^

私も生業として<霊媒師・霊能者・・>そういった方々は・・どうも苦手で^^;
分単位で数万円とか聞くと、胡散臭さ倍増というか。。
自分の<特技を安売りしない>のなら理解できますが、深刻な悩みをテキトーにあしらう方もいると聞くと、使いたくない単語であったりします。

なので、私の話の中でも、そういった生業の方の肩書は、そのように書きますが、
自分の事を語る時は『不思議な・・』とか『変な・・』などで表現しています。
そもそも<霊感>なんて単語も実は好きではないんです(^^;
ちょっと敏感。位の方が合ってるんじゃないかと・・(スッゴイ個人的意見)
誰でも持ってると思う「力」なんです。
虫の知らせ。とか胸騒ぎ。とか言うじゃないですか・・。あの類。

普段の彼は、非常に明るく気さくな人なので、付き合いやすかったのですが・・
ある日を境に、お付き合いを考えざるを得なくなり、今は<元夫>も仲良くしていない様子。

あ~私も長々と・・・失礼しました^^;

三谷さん、やっぱりすごいですね。
でも、人とは違う分悩みや苦しみもあったでしょうね…
私は、信じるかどうかはケースバイケースですね…
経験したことも見たこともないですが、一概に信じない!!!とはならないんですよね…
そこにお金が発生すると、胡散臭く感じるとか…
ただ、そういう能力があると言われると、100%信じていなくても、何となく近寄るのは怖いですね…
私の内面のブラックな部分も見抜かれそうで…
ですから、そういう能力がある方は、人付き合いも苦労されるだろうなぁ…と思うのです。
信じてもらえなかったら変人扱いで、信じられると敬遠されるような…

くだらないことを長々とすみませんでした。

光道さん
いつもありがとうございます(^^

そうですね。彼には想像もつかない何かが居るのでしょうね。。

娘さんも、だいぶ強いのですね?
良い方向に力がコントロール出来るようになる事を祈ります

沙羅さん
三谷さんて方凄いと思います。
きっと守護霊は物凄い方が着いてます。
私も子供のころからお婆さんから鍛えられて
いたから守護霊が強くなりました。
私の娘は三谷さんと同じかも知れません。
一人でおばけが居ると騒いだり他人の家に
上がり込み、お化けが泣いているから
可愛いそうと言って連れてきたりしてます。
この頃は、死んだお婆さんが遊びに来たとか
言ってます。最近は私にも見えない物が見えたりするようなったようで、見えたものを
その場で言って騒ぐので大変です。