短編2
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歌っていたら…

これは私が友人とカラオケに行った時の話しです。

去年の夏、私は1週間単位でと言う驚くべき日数でカラオケに行っていました。

ところがある日突然友人が、「今日カラオケ行くのやめよ…」と言いました。どんな時もノリの良い人だったので、体調が悪いのかと思い『カラオケに行ったら気分もすぐれるよ!』と無理矢理誘いました。

カラオケに着き私は何曲か歌っていましたが、友人は「私はいい……本当に…いいから…」とどこか一点をジッと見つめながら、一曲も歌おうとしませんでした。私はなんとか友人を元気づけようと一番思い出深い曲を転送しました。

すると、ボーッとしていた友人がいきなり立ち上がりテレビの方向を指差しました。テレビの画面に白と黒の線が入り、それとともに大きな雑音がしました。画面には微かに人影があり、雑音の中には《殺せ…殺せ…殺せ…殺せ…》と男の声が確かに聞こえます。友人を見るともう私の首の辺りへと手の平を広げ、見たことのない顔つきで私の首をしめようとしています。もう駄目だと思い目を閉じた瞬間!意識が遠のいていきました。

どれ位の時間がたったのでしょう、目を開けると友人とカラオケの店員が私の顔をのぞき込んでいます。

聞いた所によると、私はテレビの方を指差し表情がこわばった途端その場に倒れ込んだそうです。店員さんは「従業員の間で噂されている事なんだけど、4年前に男の人がテレビの方を指差し倒れ込みそのまま亡くなって…死因はまだ不明なんだ…」と言いました。

《殺せ…》と言った声はその男の人だったのでしょうか。私に伝えたかった事があったのでしょうか。

今でも私はカラオケが好きです……!

皆さんがカラオケに行った時はぜひこの話しを思い出していただけたら、嬉しいです。

怖い話投稿:ホラーテラー パッツンさんさん  

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