短編2
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風呂場にて

母と二人暮らしです。

先日帰宅すると母が風呂に入っていました。私も続いて入りたかったので、「母にフタ開けといていいよ〜」と声をかけました。風呂のすりガラスのドア越しに、「分かった〜」と母の声がしたので、私は居間に行きテレビを見ていました。しばらくすると風呂場の方でガタガタと音がしたので、「ん?風呂から上がったかな?」と思いました。テレビが良い所だったのでしばらく経ってから、テレビを消し風呂場に向かいました。

風呂場のすりガラスは閉まっていました。ガラス越しに様子を伺うと、浴槽に浸かる影が見えたので、「あっ、まだ入ってんだな」と思いました。それで居間に戻り、しばらく時間を潰していました。再び風呂場に行くと、まだすりガラスは閉まり、中に浸かる人影が見えました。母にしてはあまりに長風呂だと思った私は、心配になり声をかけました。「ちょっと!大丈夫?気分悪いの?」そしてすりガラスを開けたのです。

……風呂には誰もいませんでした。フタは開いており、洗い場に何かが落ちていました。そばに寄ると、長い髪の毛の束でした。湯船を見ると、湯の中にも沢山の髪の毛が浮かんでいました…。私が風呂場で呆然としていると、後ろから母がやってきて「あんた、私とっくに上がったのに、まだ入ってないの?」と言いましたが、私が髪の毛の束を指差すと顔面蒼白。二人して声が出ませんでした…。

一体どなたが入られたのでしょう。髪もしっかり洗われたようですが、髪の処理はしてほしいと思う今日この頃。しかしあれから、その方のご入浴はありません。ちなみにもちろん、私と母はバリバリのショートです。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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