中編3
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剥がれた。

※怖い話ではありません。

数年前のある夜。

眠っていた私は、ふと目が覚めた。

私の右手が胸の上で何かを掴んでる

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半分起きてない頭の中。

・・・え・・コレなんだ?

右手で掴んでいるモノを、そっと撫でる。

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よく判らないが・・

どうやら、『手』っぽい感触。

あ~私、左手が痺れてるのか。

だから感覚がないんだ。。

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そう思って、ちょっとだけ左手に集中してみる。

左手。。。ピクリと動いた。

が・・・

左手にある感覚は、カーペットの手触りだ。

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・・・え?・・・

もう一度右手で、多分『左手』を撫でる。

触られてる感覚がない。

ちょい待て?いや。落ち着け?私。

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また左手を動かしてみる。

指先に触るものの感触を確かめている。

『どう思ってもカーペット』

右手に触れることがない。

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暗い部屋の中、目を開ける。

眠さで目が半分も開けられない。

けれど、頭の中はちゃんと分析しようとしてる。

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えっと・・左手は、ベッドから落ちてる。と・・・

で?右手は、多分左手を握ってる。。と。。

寝る時、どんな格好だったっけ?

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私は、寝る時に仰向けで胸の上で指を組んで寝るのが好きだった。

祖母や母は胸で手を組むのは縁起が悪いとか、悪い夢を見るから。と言っていたが、落ち着くのだ。

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その日も、そうやって眠りについたはずだ。

寝相は、悪い方でもない。

朝までそのままの姿で寝ていることもある。

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・・で、私はコワクなった。

『コレ、まさかオバケの・・手?』

感覚のない『左手』は少しひんやりとしていたから。

お化けと手を繋ぐなんて有り得ないし、何よりイヤだ。

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そして、私は・・

まるで汚いものを投げ捨てるように『左手』をベッド脇の方へ投げた。

エイッ!ではなく、ペッ!って感じで放り投げたのだ。

お化けの手なら問題ないだろう。位の罪悪感の無さ。

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だが。。

放り投げた時に、気付いた。

左の肩に振動が来たコトに。

「・・え?」今度は声になる。

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さっき動いた私の左手の感覚。。

もう一度、動かしてみる。

さっきは無かったものに指が触った。

左手は、捨てられた『左手』を見つけた。

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ドキッとした。。

が・・・不思議な事に、感覚のある左手は私の意志とは無関係にソレを撫で。。重なった。。

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「あぁ・・・」溜息とも何ともつかない声が出る。

重なった時に、さっきの『左手』が『私の』左手だった事を認識したのだ。

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・・そっかぁ。今日疲れてたもんな~

こっち側だけ、剥がれちゃったんだ。

納得して、今度こそちゃんとした『左手』を胸の上に持ってくる。

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さっきは、若干冷たかった左手は、もう温かくなってる。

もう一度左手を握って放し、今度は剥がれないように左側を下にくるよう寝返りを打った。

両手は<おやすみなさい>のポーズで重ねて頭の下に。。

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ベッドから落ちることの無いように、隣で寝ている夫をお尻と足で、ちゃんと端に追いやって。

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まりかちゃ~~ん(*^^*)

ほらさ~よくベッドとかから『足』だけ引っ張られるとか、あるじゃん?
でも、目で見ると『足』だけあって、実は幽体を引っ張られてたりすんじゃないかな~
なんてね、思ったりすんのよ~(^^;

厨二・・今でこその単語だわwww
当時だったら、ただの『オカルト好き』で済んじゃってたんだから、内緒じゃなくてもよかよかw

あん姫様~~(^^
いつもありがとございますぅ♪

ホント、一部分だけだったので『抜ける』というより、剥がれた。or 落ちたのどっちかww
シュールと言われると、なんか格好良い感じになりますね(*^^*)
さすがあん姫様!言葉選びに脱帽です♪

まさりんさん♪
いつもありがとうございます(^^

【小説にするほどの話にはならない】モノばっかUPしてる私(T∀T)

その最初のお家が・・マズかったんですかねぇ???
引っ越した後に問題なかったなら、、、最初の家Σ(T∀T)
やっぱ、UPしましょう!!

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う~ん・・これ、実際に体験したら怖いですよ。
「剥がれる」という表現も 沙羅姉様 とてもシュールで怖いです。

いやいや。
小説にするほどの話にはならないと思うんですけどね……(笑)
子供の頃、2回引越ししてるんですけど、最初に住んでた家で起きた事ですね。
意味不明です。

牡丹さん(^^
いつもありがと~!!

疲れていて金縛りは、科学的に証明されてますよね♪
体だけ眠っていて、脳みそだけが覚醒しちゃう。
科学的根拠があったら、それは救いにもなりますよね(^^)

あの時の状態は、文中でも触れてて、コメでも触れてますけど
「お疲れMAX」でしたよ~(^^
もー眠かったのなんのってww その後は爆睡しましたよん

まさりんさん♪
いつもありがとですぅ~(^^

【身体が布団の上でバウンド】こ・・こわいんですけど(>_<)
でもでも・・それは幽体離脱というよりかは、(想像ですスミマセン)
ポルターガイスト的な何かだったんじゃ・・・

是非是非!そのお話UPしてくださ~~い<(_ _)>

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番長!♡♡

あ!飛んでこれたなら、大丈夫じゃないかい?wwwwww

意識的・無意識、どちらもかな~~り疲れちゃうよ~(^^;
ま~意識的には、天井まで辿り着いて、そのまま急降下で本体に落ちましたけどw
『やったぁ!』の次の瞬間に体に戻ってガックリ。。。とかw

けど、たったそれだけでも疲れてしまうくらい、結構な労力でした~~

沙羅お姉様!
わたくし番長、一度もそのような体験したことございません!!
ぜひ伝授していただきたく、飛んでまいりました!w
さぁぜひ!さぁさぁ!w

でも一説では、かなりの労力を使うとか聞きますが…
その後は大丈夫でしたか?

マコさ~ん♪
いつもありがとございますぅ~~(*^^*)

やはり、チャレンジしたんですね(*´I`*)
なかなかうまく精神統一が出来ないんですよね~~
煩悩が邪魔しまくってw

しかも眠りに落ちる瞬間まで意識を保つのって難しいですもん。
『本』では、かなり簡単そうに書いてあったのでチャレンジしたんですけど。
どうやら私のようなハンパ者には不向きの様で。

無意識にだったら、何度かあるんですけど・・・(* ´_ゝ`)

ロビちゃ~~~~ん(((ヾ(●´Д`)ノ
いつもありがとねぃ♪
中居君に似てる・・イケメンかっ!!! 歌は上手??( ̄ー ̄)ニヤリ

その昼休みの両腕感覚無い。。。経験ありますぞww
伊達に歳だけ喰らってる訳では決して(T_T)

それはね・・(ただ血行が悪くなって、痺れてただけですよ・・コソコソ)

鏡姐さん♡
いつもありがとですぅ~~~(*^^*)

出来るだけ、休息するようにしてるんだけど、どうにも性格なのか、夢の中でも仕事してたり・・
姐さんから、『禁止』のカード出されちゃ、逆らえないですねぇwww
恐ろしや・・恐ろしや・・(人'д`o)

剥がれる程、頑張るのはヤメま~~~す!<(_ _)>

紫音さ~ん♪
ありまちゅ~~(*^^*)

あの時の私は、ただの普通の一介の『専業主婦』でしたww
ただ、朧気ながらの記憶では、沙羅宅での介護の手伝いと、姑・小姑に挟まれて
日々が絶え間なく疲れている時期だったですよ(^^;

「だれか私を休ませてくれ~~~」って思ってたしw
あ!今もそうです! 仕事忙しくて(上司いない時はサボってますが)休ませてくれ!って
毎日思ってますww もはや負のループですwww

紫音さんの、その体験談、是非お聞かせ下され♡(*'ω'*)

仲間さん(^^
いつもありがとです♪

ですね。多分幽体だったと思いますわw 確信に近いんですけど(^^
最後がウケ狙い??イヤイヤイヤイヤ((-ω-;)(;-ω-)チガウ
無意識に、全身剥がれたらイヤでしょうがwww

ベッド端まで夫を追いやるのは日常でしたから( ̄ー ̄)b

仲間さんなら、「やってみた~い」って言うと思ってた(´∀`)
やってみ~? でも戻れなくなっても知らなくてよ?(`∀ノ´*)

沙羅さん

そんな事は、余り普通の方は経験出来ませんよ!

さすが「姉様」だなー!

私も何度、優待離脱をやろうと試してみたか……。一度も成功しておりませんがね。

まあ、何事も無くて良かったですね!

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