中編3
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『見世物小屋』

「よう喜一、でっかくなりやがって」

店にデカイおじさんがいた。外知朗おじさんだ。おじさんは、おやじの悪趣味な友人の1人だ。

「俺の名前はトチロウ、外を歩き沢山の事を知りそして教える者、外知朗だ!」

おじさんの口癖でこじつけだ。

(昔は牛年の次男に、『外』という字をつける風習があった。

 理由は、牛はどっしりして中々小屋から出ようとしない様子から、早く養子に行けと言う意味らしい)

おじさんはたくさんの学校を行ったり来たりしている学者?らしい。

行った先で変わった物を見つけたり、変な宗教に首を突っ込んだりする変人だったが、

田舎育ちの喜一には、この人の話は夢の様な外の世界だった。

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その日、『見せ物小屋』の話をしてくれた。

喜一の町にも縁日になればよくやって来た、小さなサーカス&マジックだ。

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たまたま行った村がちょうど縁日だった。

懐かしく思ったトチロウは神社に入り、人ゴミの中マジックショーを見ていた。

ところが、そのマジックショーにはタネが無かった。

どう考えても、物理的にあり得ない事が目の前で起っていたのだ。

空は飛ぶは、小さな箱から5人6人と現れたり。

「周りの田舎者ならとにかく、俺の目は誤魔化せねぇぜ!」と粋がったトチロウは、

自分のスケジュールをずらしてまで、そこの団員達を見張ったそうだ。

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15人程の団員達は、縁日が終わると小さな小屋へと入って行った。

周りにはもう人は居なくなっていた。

着替えでもしているのか?と思い待っていると、出て来たのは団長らしき男1人だった。

??不思議に思い小屋を覗くが誰もいない…その間に団長を見失ってしまった。

「くそぅ。たしか次の公演は、となりの県と言っていたな!!」

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トチロウは汽車の時間を調べ、次の日汽車の中で男を見つける事に成功した。

男の向かいの席に座り眠ったふりをすると、暫くして男も眠りだした…。

しめた!と思い、男の小さな荷物を調べた。

中から小箱が出て来て中を開けると、葉巻きのような筒が何本も入っていた。

一本抜き取ろうかと思った時に、駅に止まる合図の汽笛が鳴った。

まずい!!

男が起きると思い慌てて荷物を戻し、また寝たふりをした。

男が起きると同時に、トチロウも今起きたかの様な芝居をした。

男が立ち、汽車を降りようとする。

トチロウも立とうとしたが、何故か腰が上がらない!声も出なかった。

俗に言う、金縛りにあった。

男は立ち去る瞬間、「次、後を追えば殺すぞ」と言い去った。

トチロウの金縛りは次の駅まで続き、結局何も解らなかったそうだ。

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横で話を聞いていたおやじが、ぽつりと「きつねだなぁ」と言った。

「一本盗ってくりゃ、その管狐、高く買ってやったのによぅ」と笑ったが、

「おりゃぁ金が欲しいんじゃねーんだよ!真実が知りてぇんだ!!」と怒るおじさんに、

おやじは「だから狐だって」と、ラチの開かない会話が続いた。

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どうもです。

トチロウおじさんは、じいちゃんの少年時代の話に良く出て来る人なんです。

すごく面白い話がたくさんあるんですが、スレ違いになるので止めておきます。

宗教壊滅とか…なぞな人で、職業も良く分りません^^;

学者、教授、政治家、旅人、紙芝居屋、何でもやっていたそうです。

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大変返事が遅れてしまい申し訳ございませんでした。
mami殿、ありがとうございます。

今更ですが…貴一おじい様のお話し、いつも、楽しみにしております。