短編1
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エレベーター

俺がこの7階建てのマンションに越して来たのは約1年前。

7階から見る眺めの良い景色が特に気に入っている。

チン

「ドアが開きます」

ある日、仕事帰りのエレベーター内で、両手に買い物袋を抱えたおばさんと乗り合わせた。

チン

「3階です」

おばさんは軽く会釈しながら下りて行った。

チン

「8階で御座います」

「………… 」

チン

「8階デ御座いマス」

ここは何処だ?

目の前の空は、秋の夕日とは到底思えない程に、黒みを帯びた赤に染まっている。

チン

「ハ チ カ イ デ ゴ ザ イ マ ス」

「………… 」

俺はその無機質な音声に後押しされるかの様に、廊下へと一歩踏み出した。

チン

「シ タ ヘ マ イ リ マ ス」

はっ!と我に帰り振り返ると、そこはコンクリートの壁へと変わっていた。

【了】

Concrete
コメント怖い
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番長さんに一票!私も、そちらはまた違う怖さがあって…

マコさんへのコメント、拝見させていただきました。ロビン様、アナタも十分《古参》ですよね!?
ロビン様の始めたことなら、誰も文句言いませんよ。
(余談ですが…以前から読んでいたロビン様に、最近「姐さん」と呼んでもらえることが、幸せです)

そして…お題の提案に《タクシー》入れてましたね!?
チッチッチッ-_-#  ちゃんと、自分でケツ拭きましょうね( -_-)

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書き直したら、グッと怖くなったよ!

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あ…私異世界系苦手…w
一生帰れないかもという孤独に耐えられる気がしません…w
もし私がエレベーターで異世界に飛ばされたら迎えにきてください。
バトンタッチして入れ替わるんでw

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もう〜
ロビちゃんたら(T_T)
どうりで帰りが遅いと思った(ノω・、)

そんな寄り道してるなんて…

姐さん達、お腹ペコペコよ。゚(つД`)゚。

チャーハンに海老マヨ…未だ(;ω;)?

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やあ裂久夜姐さん、ラストちょいモヤモヤだったので編集させて頂きました。
光道兄さん、必ず帰れる保証があるならば一度は異世界とやらに行ってみたいですよね?…ひひ…

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