短編1
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小さい頃の不思議な話

私が二十歳を過ぎた頃に、母がふと思い出したように話してくれた出来事です。

私がまだ4歳、弟が3歳の時の話です。

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玄関でお父さんに抱っこされていた弟が急に火がついたように泣き出しました。

お父さんが必死にあやすも泣き止みません。

上を見ながら「怖いよー!怖いよー!」と怯えていました。

どうしたの?と台所にいたお母さんが気づいた直後、今度は居間で一人、テレビを見ていた私が泣き出しました。

お母さんが驚いて「どうしたの?!」と聞くと

「血まみれの怖い顔したおじちゃんが、そこから睨んでる!怖い!!怖いよー!」と天井を指を差しながら答えました。

弟も同じ人が見えていたようで、その人が玄関から入ってきて怖かったとのことです。

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あとからわかったのですが、ちょうど私と弟が泣き出したその時間に、家の倉庫の工事をお願いしていた責任者の方が、私の家に向かっている途中で事故に遭い、即死だったそうです。

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その後、母がふとその方の写真を見せてみたところ、私が「この間の怖いおじちゃん!」と。なんでも同居していた父方の祖母と、その方が色々と揉めていたようで、「最後に文句でも言いにきたのかな?でもちょうどあの日あっちのお義母さん居なかったのよね。」と言っていた母の不思議な体験。

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不思議…でもありますが、十分怖いですよ。