中編4
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仄暗い場所。-特別編-

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ぴちゃ.....

ぴちゃ.....

ぴちゃ.....

wallpaper:965

「。。。?」

ベッドに寝そべり高笑いしていた尚人はふと、

妙な音がしている事に気が付いた。

のそりと上半身を少し起こして、音の出処を探すように耳を澄ます。

「。。。なんの音だ。。?」

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ぴちゃ.....

ずる....

ぴちゃ.....

ずる....

べちゃ.....

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壁の掛け時計を確かめると、既に0時を過ぎていた。

間隔をあけ、不規則に音は続いている。

尚人はゆっくりベッドから降りると、なるべく物音を立てないように気をつけながら、

キッチンへと向かった。

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ずる....

べちゃ.....

ずる....

「なんだ。。。?」

音のする方向に、恐る恐る近づいていく。

音は外から聞こえているようで、尚人は気が付くと玄関までたどり着いていた。

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ゆっくりと、少しずつではあるが、

音はエレベーターのある方向から、確実に尚人の部屋に向かって近づいている。

何かを引きずっているような音。

濡れた何かが地面にぶつかる音。

尚人の心を次第に恐怖が支配していく。

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「いったいどういう事なんでしょうか。。。」

若い刑事のひとりごとのような言葉に、

斉藤は頭を抱え、ため息をついた。

『わからん。どうやったらあんな事ができるって言うんだ。』

「斉藤さんは人間の仕業だと思いますか?」

若い刑事が訊いてくる。

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『。。。。わからん。普通に考えれば、到底無理だ。だが。。。』

斉藤は少し考えてから、若い刑事を見つめて呟くように言った。

『じゃあどう説明する?この世のものではない何モノかに殺されたようです、なんて俺達が言うのか?』

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先日の香坂弥生の件と言い、不可解な事が多すぎる。

ハッキリ言って、手詰まりだった。

「斉藤さん!防犯カメラの映像、いくつか手に入ったそうです!」

別の若い刑事が、ドアを開けるなり大声で喚く。

『そうか!今から確認する!』

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斉藤はその刑事に続いて、バタバタと部屋を出て行った。

「。。。。。。」

残された若い刑事は、斉藤が出て行ったドアを無言で見つめていた。

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『なん。。だ、これは。。。』

数人の刑事達と共にいくつかの防犯カメラを確認していた斉藤は絶句した。

カメラの映像には、画面右方向から走ってくる男の姿が映しだされていた。

何かから逃げているのか、しきりに後ろを振り返っている。

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よほど焦っているのだろう。何度目かに振り返った時、足がもつれて男は倒れこんだ。

転んだままで振り返ると、尻もちをついた格好で後ずさっている。

すると、男の正面側、画面右下あたりから、黒いモヤのようなものが二つ現れた。

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アスファルト付近に現れたその二つの黒いモヤは、ゆっくりと不規則に、しかし確実に男に近づいていく。

男は何かを払いのけるような仕草を繰り返している。

ついにモヤが男にたどり着き、覆いかぶさるような状態になった__その瞬間。

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男の両腕が、不自然な方向にねじ曲がる。

男はバタバタとのたうち回っている。

なおも腕はギリギリと回転を続け、やがてねじ切れてしまった。

男はゴロゴロと転げまわっている。

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しかし無情にも、次は両足がねじ曲がり始める。

男の周りは、急速に黒く染まっていっている。

おそらく、男のちぎれた腕のあたりから流れ出ている血液だろう。

両足の自由を奪われ、のたうち回ることさえ許されなくなった男の体は反り返り、ビクビクと痙攣しているようだ。

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ついに両足が太ももの付け根から千切れ、その部分から大量の黒い液体のようなものが噴き出した。

斉藤も、他の刑事達も、言葉を発する事ができず、口を押さえたりしている。

その場に嘔吐してしまう者もいた。

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両手両足を失い、痙攣をしている男。

無残に散らばった手足。

黒いモヤは、なおも男に襲いかかる。

男の腹のあたりから、体がねじれ始めた。

もう、見るに耐えない。

斉藤は無言で映像を切った。

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「うっ。。。うわぁぁぁ!!」

次第に部屋に近づいてくる奇妙な音に怯えた尚人は、

絶叫しながら飛び出すと、エレベーターとは反対側の非常階段へと走りだしていた。

転げるように非常階段を降りると、裸足のままでアスファルトを走る。

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時折小石やガラスの破片などを踏み、そのたびに激痛で転びそうになるが、

一刻も早く人通りのある場所へ行きたかった尚人は、無我夢中で走った。

何度目かに振り返った時、あり得ないモノがあり得ないスピードで追いかけて来ているのが見えた。

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「ひぃっ。。!わあぁっ!!」

あまりの驚きと恐ろしさに、尚人は派手に転んだ。

後ろに振り返り、逃げようともがくが、

腰が抜けているのか尻もちをついた状態から立ち上がれない。

その間に、ソレは尚人のところまでたどり着いていた。

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尚人を追いかけていたモノ。

それは、死んだはずの由佳と弥生だった。

アスファルトに這いつくばり、不自然にカクカクと両手を動かしながら、

ズルズルと尚人に覆いかぶさってきた。

何か。。。何か言っている。。。

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由佳と弥生の口元が、微かに動いている。

『。。ト。。イッ。。。ゥ?』

『ナ。。。タチト。。。。ニイ。。。。』

え?え?なに?なに?なんていったの?

ごめん、ごめんごめんごめんなさい!

おねがいゆるして!!

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shake

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『ナオト。。。アタシタチトイッショニイコウ。。。?』

う。。。わ。あ。。。

っあああああ!

ぎゃぁぁぁぁぁぁぁあああ!!

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-FIN-

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沙羅ねぇ、一番乗りありまちゅ♡

いやもう、これは性格だから仕方ない(笑)

求められると、その気にすぐなっちゃうから(笑)

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まりかちゃん♥大好き(*^^*)

ゾクゾクゾク来たね‼
無理言っちゃったのに、ヤるなぁ(*^▽^)/★*☆♪