~カラスの嫌がらせ~(祭)

中編3
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~カラスの嫌がらせ~(祭)

※祭りなので、怖い要素無いんですが、まつわるお話を。。

私がまだ小学生の頃。

初めて「死体を見た」

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子猫の亡骸だった。。。

車に撥ねられたんだろう。

そして誰かが、その礫死体を歩道の奥の草むらに横たえたのだろう。

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下校時刻が過ぎ、やっと自分の靴をU字溝の中から見つけ出し帰宅するところだった。

何か、鮮やかなピンク色の紐が歩道に伸びていた。

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『・・・?』

近づいて紐の端を見つけて・・

子猫も見つけた・・・。

腹部が刃物で切られたようにバックリと開いていた。

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子猫は小さな小さな舌を出し息絶えている。

閉じた目元にはこれまた小さな虫が飛んでいる。

私は、どこからか視線を感じて周りを見渡した。

~~

数メートル離れた場所に、黒い塊があった。

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このピンクの紐が腹部から伸びている猫も真っ黒いネコだった。

『・・お母さんネコ?』

いや。違う。

あちらの黒い塊は、首をかしげて見せた。

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「!!!あっち行け!!!」

私は、咄嗟に立ち上がって追い払った。

首を傾げたのは、カラスだった。

ヤツは、私を子供だからと馬鹿にしたような顔で逃げもしない。

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ランドセルの中をゴソゴソやって、給食の残りのパンをカラスに向かって投げた。

・・カラスは・・

チラッとパンを見て、そちらへ羽ばたいた。

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・・・今のうちに・・・

あと少しで自宅だ。

私は全速力で走って家に帰ると、ゴム手袋と小さなシャベルを持ってまた走った。

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あの子猫の元へ戻ると。。

ピンクの紐・・・腸は、更に引き出され、さっきよりも長くなっている。

私の目は、釘づけられたように、その美しさに呆然としていた。

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さっきは、ただの紐にしか見えなかった。

『腸』だとも認識してなかった。

舞い戻ってみて初めて、これが内臓なんだと。。

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何故、あんなに綺麗に見えたのか、今でもわからない。

だけど、あの鮮やかな桃色をした物が、お腹の中に納まってるんだ。

さっきのカラスだろう。

私のすぐ脇からバサリと羽根の音を立てて飛び上がった。

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「アンタなんかに、この子は食べさせないっ!」

私は手袋を嵌めて、綺麗な腸を引っ張って子猫のお腹に戻した。

草むらを少し下った所へ、深く穴を掘った。

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その間にも、カラスは子猫を突きにやってくる。

土を掘り返すのに夢中になってる間に・・

カラスは何やら白い球上のモノを咥えてった。

『あと少し!あと少しだからね!!』

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やっと、子猫が入りきるくらいの深い穴を掘り上げて草むらを上ると・・

目玉をくり抜かれたらしい。

さっきは閉じていた目から細く白い紐。今度こそ紐が垂れている。

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『くっそっ!!あのカラスのヤツ!!』

毒づきながら道路向こうの歩道でカラスは目玉らしきもので遊んでいた。

嘴でコロコロと。それを追いかけて足で止める。

まるでサッカーのように・・

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穴の中へ、子猫を横たえ土を被せる。

もう掘り起こされない程、丁寧に土をかけて。

「・・これで大丈夫」

草むらから上りきり、さっきのカラスを探した。

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「おい!カラス!もう食べれないだろ!ザマーミロ!」

姿の見えないカラスに向かって悪態をつく。

その時だった。

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私の頭頂部に、何かがポンと当たった。

跳ねて地面に落ちたもの。。

それは、さっきカラスが遊んでいた・・子猫の目玉・・

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本当に、そうだったのかは分からない。

ただ、思っていたより大きな白い球上のモノが頭から肩へ、そして地面に落ちたのを見ただけだから。

黒目(?)の部分を確認した訳じゃないから。。

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エサを取り上げられた、カラスの嫌がらせだったのかもしれない。

私は、驚きすぎて叫ぶ事も出来ずに走った。

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後ろから追いかけられてるような威圧感さえ感じたが。。

頭も。肩も。おぞましい感覚だけが張り付いてた。

全速力で帰宅し、風呂へ飛び込んだのは・・

言うまでもないだろう。。

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のん様♪
いらっしゃいませ~~(*^^*)
怖いのポチも、コメもありがとうございます♡

あ~~~確かに生意気な風情を醸してるかもしれないですね~(^^;
モグラを叩き殺すとわ・・・・Σ(-_-;) あんまりだ。。

ウチの玄関前にゴミステーションがありましてね、燃えるゴミの日になると、必ず1羽のカラスが
塀にとまってるの。
玄関開けると、目の前の塀なんだけど。
いつもこちらを振り返ってチラ見してるから、何気に会釈しちゃうのよねww
そしたら、最近になって、そのカラスも私が部屋から出ると、こちら側に向き直ってお辞儀をするようになったwwwww

敵じゃない事を学習したんでしょうねぇ~(^^

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番長~(*^^*)
いつもありがとねぃ♪

嫌悪っしょ~~~(;;)
端っこを咥えて引き摺ってる姿は・・・ドン引きだもの~
ちょっと、カラスにも食生活考えて欲しいよね~ww

あん姫様~♪
お返事、遅くなっちゃってごめんなさ~い(><;

カラスに襲われそうに・・って(T∀T)
絶対に避けてくださいね!
なんだったら、駆けつけますよっ!!

でも、意外と可愛い顔してはいるんですよねぇ~~
特に、嘴の上の部分の羽毛。。触りたくなっちゃうwww

お姉様…これは…
お姉様の優しさは感じたのですが、それ以上の嫌悪感に支配されてしまいました…。

子猫が元気な姿で生まれ変わっていることを祈り
さらにそのカラスにバチが当たっている事も祈り

沙羅お姉様の優しさに乾杯☆チン

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パグ太郎様っっ!!!Σ(T∀T)
来て下さって、ありがとうございます~~~~♡

お目汚し、すみません<(_ _)>
どうやら、また『祭り』の開催になったようなので、ハコ乗りしてみましたw

カラス怖いですね。

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ピノさん♪
おはよんございまする~(*^^*)

怖かったですか?~ヾ(´・∀・)ノ
ただのグロい、嫌な思い出話でしたのに、ありがとうございま~す!

も、なんか『祭り』とか聞くと、(なんか体験してねぇか?ワタシ(ーー;))とか
胡坐かいて、腕組みして、煙草咥えて、記憶を漁る様になっちゃいましたwww

毎日の日課のようにUPしてた時があったので、数だけは多いんですよw
駄文のクセに。。クセに。。
なので、お暇な時にでも読んでいただければ、嬉しいです♡

りこさん♪
いつもありがとうございます(*^^*)

私も、犬・猫等々、名前呼んだら反応する位の生き物は好きですよ♪
特に、ネコとか猫とかcatとかww

食物連鎖なんて知らなかったのでね~~・・。
野生なら必ずあるし、私達も殺して食べてますからね。

『全力で邪魔する』と言える、りこさんはステキ(*^^*)

トドさん、おはよですぅ♪

え・・ネズミを・・叩きつけるカラス(((T∀T)
いやだぁ~~・・そんなの見たら、落ちてきたネズミ確保して脱兎します!٩(°̀ᗝ°́)و
知能は、だいぶあるみたいですね。。
人間語も話せるカラスをTVで見た覚えが・・

mamiさ~ん
おはようございます♪
いつもありがと~(*^^*)

いやいや、mamiさんのコメを拝見してると、文才が無いのはワタシの方ですよwww

周囲の意見から逃れられなかったのは、何とも残念でしたね(T∀T)
私が、あの時できたのは、子供だったからですね(笑)
今だったら・・手袋嵌めても無理かも~~(^^;;

まりかちゃん♪
おぱよ~~(*^^*)

やっぱトラウマレベルだよね~
あんな恐ろしいものは、もう見たくないけど、それも現実なのよね~(凹)

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沙羅さん、こんばんは!ピノです(^^)

沙羅さん…充分怖かったです(;´Д`A
私もこのような場合、怖くて見れなくて、逃げていたと思います…
ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘にげろぉ…

沙羅さんは本当に心優しい方ですね!そしてとっても面白くって(#^.^#)
素敵な方なのだろうなぁ…と感じています♡

それにしてもカラス祭り…開催されて良かった…(T_T)
ロビンさんの所で『カラス祭りカァーー🎵』なんて能天気なコメントしちゃったからなぁ…(^_^;)

沙羅さんの作品は実は途中から全く読めてないのです…( ;´Д`)
スピードについていけなくて…ホントにアホなんです…

これからジワジワとですが、読ませて頂きますね(୨୧ ❛ᴗ❛)✧

こんな私ですが、何卒よろしくお願いいたします(^o^)/