みなさんは死神は聞いたことあると思いますけど、見たことはないのではないでしょうか。
今回はその死神を見た時の話をひとつ。
あたしは街を歩いてウィンドウショッピングをしていました。
とある雑貨屋さんに入り、商品を手に取り色々と見て回っていると、商品が雑に並べられている棚と棚の間の、通路の先の曲がり角に全身真っ黒な服を着た男の人が立ってました。
年齢は20代半ばくらいで、ヴィジュアル系のメイクでもしているかのような整って綺麗な顔立ちをしていました。
でも目玉がなく、目は真っ黒にポッカリと穴があいてました。
あたしの視線に気付いた死神は不気味に微笑み、店内にいたお客さんの一人に指をさし、次の瞬間には指をさしたお客さんの真後ろに立っていました。
あたしは動けずにただ見ることしかできませんでした。
死神はあたしのほうを向いて真っ白な手を前に出し、指を5本立てました。
「え?」と思っていると、指が1本ずつ消えていきます。
たぶん、カウントダウンでしょうね。
こちらの世界の1秒単位で指が1本ずつ消えていき、最後の1本が消えたと同時に死神は背中に手を回し、巨大な鎌を出しお客さんの首をはねました。
でも首をはねられたお客さんは生きています。
死神は鎌に付いた血をペロリと舐めて、あたしの目の前に瞬間移動して顔を近付けてきました。
「殺される」
そう思っていると、死神は大きな口を開けて威嚇みたいなことをして消えました。
作者りあむ
死神が間近にきて威嚇された時はチビリました 笑
首をはねられたあの人が今どうなっているのかはわかりません(´・ω・`)
数々の心霊体験をしてきていますけど、
ただひとつわかったことは、「2度と見たくない」です。
人の魂を奪う存在が美しすぎる。
心のどこかで死神に魅了された人の場所に死神は降りてくるのかもしれませんね。
みなさんも気を付けてください。