短編2
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体験談〜死後〜

あたしは1歳の時、一度死んでいます。

みなさん、少しだけ思い出してみてください。

1歳の時の記憶、ありますか?

殆どの人が「ない」と答えると思います。

記憶は曖昧になり真実さえねじ曲げてしまうコトがあります。

本題。

あたしは1歳の頃、熱性痙攣を起こし病院に行ったけど手遅れでした。

母親の話によると、熱が43度を振りきって痙攣をしながら泡を吹き始めたらしく、父親が車を運転し、母親はあたしを抱いて後ろの座席に座り、その隣に兄が座って病院へ行ったそうです。

「りあむは1回死んだんよ」と母に言われた時、あたしは当時のことを事詳しく説明してあげました。

病院のベッドの上で横になるあたし。

横になってるあたしの手を握る母。

病室の外で先生に怒鳴る父。

あたしは天井から自分の姿を見ていました。

「あぁ、あたし死んだんだぁ、そっか、これが死ぬってことなんだ」

天井にふわふわと浮いて自分を見ていると、天井の壁がなくなって星空の中に身体は吸い込まれていきました。

星空の中は凄く寒かったです。でもさっきまで車の中で母親に抱っこされてたぬくもりを思い出すと心は凄く暖かくて。

星空の中を彷徨っていると母親の声がしました。

「りあむ、、、ごめんね、、、りあむ、お願いだからもう一度笑って」

あたしは寂しさで胸が一杯になって、必死に来た方向へ戻ろうと身体をジタバタさせました。

でも身体の自由はなくただひたすら星空の中を彷徨い続けていました。

あたしは諦めて流れに身を任せていたら扉の開くような音が聞こえました。

「バンッ!」続いて父親の声が。

「りあむーーーーーーーー!うぉーーーーー!りあむーーーーーーーー!」

その声が聞こえた瞬間、あたしの自由のきかない身体はまた病室の天井に戻されました。

そこでみた光景は、父親が大泣きをしながらあたしに抱きついて名前を呼びつづけていました。

呼ぶというか、叫びですね。

最後の父親の言葉であたしは自分の横になってる身体に戻って行くことがわかりました。

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魔衣子さん(* Ŏ∀Ŏ)・;゙.:';ブッ

魂の状態だと言葉や年齢は関係無いのかもしれないですね。産まれる前の記憶を持ってる人も居るようですし・・・

私の友人にも0歳の時の記憶を持つ男性がいらっしゃいます。その男性は大きくになるにつれ当時の母や祖母の言葉が理解出来たと言ってました。
記憶というものは探っても曖昧な部分が多いですが、どこかの片隅に残ってるものだと信じたいですね。
記憶が映像として見られたらいいのになといつも思います。

私は、1歳の記憶はいっさいありません♪駄洒落です( ´ ▽ ` )ノ
興味深いお話しでした