短編2
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開かずの扉

私の住んでる地域には、あかずの扉、みたいないわくつきの場所があった

結構有名で、不思議なものを見た人も多く、扉をあけて入ってはダメなことになっている

普段は皆扉をあけないのに、外から来た馬鹿が扉を開けっ放しにして逃げ帰ることがあった

私が子供を連れてその側を通った時、何か嫌な冷たい気配がして、その時案の定扉が開いていた

開いていたら締めないといけないけれど、本能が警鐘を鳴らして近づけなかった

子供は家に帰ると「もう一回あの場所行こう」と言い出した

何度止めてもグズってきかない

このままだったら力づくで飛び出すかもしれないと思い、仕方なく連れて行くことにした

子供はその時、30センチくらいのコナンくんの2頭新フィギュアを持っていった

例の場所につくと、子供は扉の数メートル前にコナンくんを置いてもどってきた

そのまま私の手を取って「帰ろう」と引っ張った

そのまま手を引かれてあるいていくと、後で「パン!」と破裂音のような音がした

ぐいぐい私の手を引っ張る子供に転びそうになりながら後を振り向いたら

コナンくんの首から上が無くなっていた

鋭い何かでコナンくんの首をスッパリ切り落とされて、頭が横に転がっていた

その日の夜、扉が開いていたことをご近所に知らせたが、翌朝見に行った人たちによるとひとりでに閉まっていたそうだ

そんなところ好んで立ち寄って閉める人がいないので、けして村の人たちではない

コナンくんのことも聞いてみたが、どこにも落ちていなかったそうだ

それから数年後、コナンくんのことなんかすっかり忘れていたある日

扉の前を通りかかった私は見てしまった

あの日のコナン君が笑顔で扉の中からこちらを見つめているのを

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