短編2
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橋の上の人々

あんまり、怖くないかもしれないけど、小学生の頃の実体験を。

小学4年生の頃、私は隣町の小学校に転校した。入ってから、何人か話しかけてくれて、一番仲がいい二人の友達ができた。仮に一人をK、もう一人をOとしておく。

その頃、私とKは、学校にある怖い話の本に夢中になっていた。

時には、霊能者もどきみたいな感じで、学校の帰りに「あそこに幽霊いるよね?」などと、Kと一緒にやっていた。もちろん私には霊感など無い。

しかし、Kは本当に見えるのかどうか知らないが、そういうことをしているので、私ものって同じようにやっていた。Oは一緒に帰ってもいつものっては来なかったが・・・

そして、ある日、また霊能者もどきを三人で帰りながらやっていた。全く霊感の無い私だが、その日は何か違う感じがしていた。

私の通っていた小学校には近くにH橋という橋がかけられていた。

余談になるが知っている人は知っているだろうが、自動車教習所のCMで、女性がその橋の上で景色を見てる(?)映像の後ろに私の通っていた学校がうつっているものだ。

話を戻すが、私はH橋に足を踏み入れた途端、夏だというのに妙な寒気を覚えた。誰かに見られている? そんな感じだった。しかし、何事もなく橋を渡り終えると、寒気もなくなっていた。そして何気なく後ろを振り返ってみると、たくさんの人が私たちを見ていた。

その時、私は確かにこの世のものではない、そう思った。

それを家に帰り母に話すと、あまりそういうことをして調子に乗りすぎると霊から呪われるとのことだった。

次の日、Kはその話を先生に話したらしく、あの橋は一時期自殺の名所だったらしい・・・

怖い話投稿:ホラーテラー keikaさん  

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