中編5
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コンビニ店員

35 名無し@怖話  投稿日:2015/11/21(土) 21:53:01 ID:Ble6WNa

俺が近所のコンビニで体験した話。

場所は東京都N区の某ソン。

バイトの帰りに、いつものように、軽く漫画を立ち読みしたあとに、飯代わりのポテチとアイスを買って、レジに向かったんだ。

そしたら、そのレジの兄ちゃんが、顔全部を前髪で隠して口しか出てない。俺は内心、キモッって思ったけど、その兄ちゃんしかレジにいなかったので、仕方なくカゴを置いた。

小さな声でいらっしゃいませか何か言ったあとに、清算して、俺が金を払って、おつりをもらう時に、その兄ちゃんが手をがっつり握って来た。マニュアルだろうから仕方ないんだろうけど、おつりもらう時に手を握られるのって嫌じゃね?それが可愛い女の子ならまだしも、こんなキモいお兄ちゃんなら余計に。

その時、なんか手がビリビリってして、一瞬幼い女の子の声で「たすけて」って聞こえたんだ。

俺がびっくりして、その兄ちゃんを見上げると、やつの肩に、小さな手が乗ってて、そいつの頭の後ろから、顔を半分だけ出して、俺を見つめてたんだ。俺はびっくりして、思わずおつりを落としてしまった。

「す、すすっ、すみません!」

俺はビビって自分が悪いわけでもないのに、謝った。

「・・・ありがとうございました。」

とそいつが小さな声で言って、俺は慌ててそのコンビニを飛び出した。

たすけてってなんだったんだろう。あの女の子は誰なのか。

それ以来、そのコンビニには二度と行ってない。

36ビビリの名無し:2015/11/21(土) 21:55:12 ID:Vd98n

>>35

マジか?こえええええ!

37名無し@オカ板好き:2015/11/21(土) 21:58:56 ID:nOP16b

>>35

場所特定キボンヌ

38名無し@怖話  投稿日:2015/11/21(土) 21:59:03 ID:Ble6WNa

>>37

いや、場所を言っちゃうと営業妨害になるので、スマソ。

****************************

俺は暇つぶしでここまで、書き込んでパソコンを閉じた。

俺は、ある菓子店のネット注文を承るバイトをしている。

今日はほとんど注文がなくて、ラクショーだった。

あまりに暇すぎて、オカ板を見ていたら、つい自分も投稿してみたくなって、適当な話をでっち上げたのだ。

自慢ではないが、俺は霊感ゼロ。今まで心霊体験はなく、そもそも俺自身、霊に関しては懐疑的だ。

あんなものは、見間違い、もしくは、かまってちゃんが嘘をついてるんだよ。

さて、家に何にも食うものなかったから、コンビニでおにぎりでも買って帰るか。

コンビニのドアを開けて入ると、客は俺一人だった。なんて寂しいコンビニなんだ。

「いらっしゃいませ。」

そう小さな声で挨拶をされ、ふとレジを見て、俺は硬直した。

マジ?

そこには陰鬱な、顔を前髪でほとんど隠し、口しか出ていない青年が立っていた。

俺の書きこんだ通りの男がまさか、実在するとは。

偶然にしても、出来すぎて気味が悪かった。

ばかばかしいと思いつつも俺は、男の背後を見てしまった。誰もいない。ほっとした。

あれは、俺の創作だ。あるわけがねえ。俺は、自虐的に笑った。

何故かレジに一人しかおらず、俺は仕方なくその男の待つレジへ並ぶ。

「2点で256円になります。」

か細い声でそう言われ、俺は300円を渡す。

するとその男がおつりを手渡そうとするので、手を出すとがっちり握られた。

うわっ、きしょっ!そう思った瞬間、男の顔が近づいてきて耳元で

「どこまで知ってるの?」

と囁いた。俺は、渡してもらったおつりを握り締め後ろに仰け反った。

「は、はあ?何?」

すると男は、何事も無かったかのように

「ありがとうございました。」

と言った。

俺は、ビニール袋をひったくると転がるようにコンビニを飛び出した。

振り返ると、その男は俺をずっと目で追っていた。

俺の一つも逃さぬように。

あるわけねえ。あるわけねえ。

だって、あいつの後ろに何も見えなかったし、手を握られた時だってビリビリしなかった。

あれは俺の作り話。

でも、「どこまで知ってるの?」ってなに?

知らねえよ、お前なんて。初めて会ったし。

俺はほぼ小走りになりながら家路を急いだ。

俺は家の鍵を探してポケットをまさぐった。

あれ?鍵が無い。嘘!落とした?

いやいや、会社を出る時はあったんだ。ロッカーの鍵といっしょにしてるから間違いない。

ロッカーの鍵を閉めた記憶はある。じゃあ・・・・。コンビニ!あそこで落としたんだ。

嘘だろう?またあの不気味な店員がいるところに戻らなければならない。

「お客様、落とされましたよ。」

俺の頭のすぐ後ろで声がした。

「ひゃああ!」

俺は心臓が口から飛び出しそうなほど驚いて、体も飛び上がってしまった。

そこには、あのコンビニ店員が立っていた。

「ど、ど、どうも。」

そう言いながら震える手で鍵を受け取り、慌てて鍵を開けた。

すると、後ろから背中をドンと蹴られてよろめき、玄関に倒れこんでしまった。

素早くその男は、後ろ手で鍵を閉め、俺にサバイバルナイフをつきつけてきた。

「どこまで知っている。」

俺は恐怖で口をパクパクさせたがようやく声を発する。

「は、はあ?何のことだ。こ、こんなことしてタダで済むと思ってるのか?け、警察呼ぶぞ?」

男はにやりとした。

「お前。自分の立場わかってないようだな。」

相変わらず前髪で口元しか見えないので、余計恐ろしく、不気味だ。

ナイフが少し強く押し当てられた。

「し、知らない。な、何も!」

ようやくそう言うと、

「見えたんだろう?知らないんだったら、何故、オカ板にあんなこと書いたんだ。」

「し、知らない!アレは俺の作り話なんだ!」

俺はしらばっくれればいいのに、あまりの恐怖に自分が書き込んだことを認めてしまった。

「嘘はいけないな。」

男はそう言うと、笑いながら、俺の口を手で塞ぐと、俺の胸に深々とナイフをつきたてた。

******************************

「次のニュースです。11月20日、東京都N区在住の白木明さんの長女、茜ちゃん6歳が、行方不明となっています。茜ちゃんは、学校から帰って、友達の家へ遊びに行くと言ったきり、帰ってこないので、心配した両親がその日の夕方捜索願を出しました。茜ちゃんの当時の服装は・・・」

休憩室のテレビから、悲痛な表情の女性アナウンサーが問いかけている。

「バイト、遅いなあ。何やってんだ。連絡もなしに。サボりか?この忙しい時に。仕方ない、アパートに見にいってくれよ。」

「えー、僕がっすかあ?」

*****************************

いらっしゃいませー。

お弁当、あたためますかー?

本日も某ソンは24時間営業だ。

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怖くて読んだあともしばらくオォ~と声が出てました……
こ、怖い……(;゜∀゜)

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コメント、怖い、ありがとうございます。
裂久夜様
嘘から出た真。あるかもしれませんよ。
近所のコンビニに居たりして。
まりか様
このコンビニ店員、モデル居ますw
顔が唇しか見えてなかったので、「怖っ!」って思いました。
山口県の某ソンです。

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