短編1
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踏まれる女、踏む女 3

女が手をのばして

僕の足を掴んだ

「ウォァァ・・・」

女の感情が流れこんでくる

怒り悲しみ怨み・・負の感情で・・満ちている

気が狂いそう・・だ

「目を開けて」

少女の声が聞こえた

・・何の事だ

「目を開けて!見ないで!感じて!」

なんだぁ

わかんねぇ

ダメだ!ムリムリ!殺される

道化師が現れた

鎌を大きく振り上げて顔めがけて振り降ろした

僕の目を貫いた

途端ぶわっと血が溢れ

頭の中を様々な映像音声が駆け抜けた

手で目を覆った

血じゃない

涙だ

どんどん溢れてくる涙なんだ

わかった!

この女の幽霊の過去が見えてるんだ

戦時中

女は雪子と呼ばれている

戦地へ行った旦那さんを姑さんと二人で励ましあいながら帰りを待ってる

そこへ届いた悲報

旦那さんの良一さんが戦死

それから姑さんが人が変わったように虐めはじめる

里へ帰りな

あんたがいると食いぶちがいるから

良一は死んだんだよ

あんたはもう他人なんだから

この家を出ていきな

それでも雪子は姑の虐めに耐えて姑の面倒をみつづけた

愛する良一さんが生きてると信じていたから

姑さんは本当は優しい人だと信じていたから

町まで食べ物を買いに行った帰り

空襲警報

怖い話投稿:ホラーテラー 守り人さん  

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