中編3
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【祝祭】~中華料理店~

※ この話はアワードを受賞したロビンM太郎.comに贈ります。

興味のない方はスルーしてください。

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・・あの事件は何年前だったろうか。

たまたまTVで見ただけだったんだけど。

○県○市・・○○中華店を営む・・・・

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某県、某市。。私の生まれ育ったトコ。

それでニュースの言葉に振り返ったのだった。

TVに映し出された景色は、覚えがありすぎる。

私の前出の話の中で出てくるランニングコースの入り口。

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小学生の頃2回ほど連れてってもらった場所。

大通りに面するビル街の一つ。

当時はレストランだった。

そこのエビフライが父の好物でもあった。

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大きくて、プリプリしてて頭から尻尾まで美味しいお店だった記憶がある。

・・だが、数年後に廃業・・・

そして<中華料理店>になったのだ。

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ニュースの内容は・・・

人の肉を、料理として提供した。。。

内部告発で発覚したらしい。

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小さいながらも繁盛していた中華店。

どこぞの【お偉いさん】が来れば店主対応。

他の従業員は一切タッチ出来なかったのだと。

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「お前達、こっちの部屋は来賓用だから絶対に入っちゃならん。来賓には俺が作って接客するから、お前達は他のお客様を頼むからな」

常々、そう言われていたそうだ。

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・・

だが、『入るな』と言われる程に覗いてみたくなる心理も手伝ったのだろう。

その告発した従業員は、ある日とうとう足を踏み入れてしまった。

。。。閉ざされた禁断の厨房に。。。

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すっごく大きな冷蔵庫が何台もありましてね。。調理台もキレイにはしてあるんですが、魚とも肉ともつかない、何とも変な匂いがしたんですよ・・

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で、その冷蔵庫を開けてみたら、そりゃもう!腰が抜けましたわ。

赤ちゃんっていうか、胎児っていうか、もっと小さなモノまで冷蔵庫にビッチリで!

自分の見てるものが人間だって理解するまで少し時間が掛かりましたよ。えぇ。

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他にもですねぇ。若い女性だろうな?って思えるような腕とか、足とかもありましたねぇ。

もう、ショックで・・・

生ゴミとして出せないから、ゴミらしきものも袋詰めで冷凍されてましたよ。

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結局、腰を抜かしてる処に店主登場。

当然、殴る蹴るの暴行を受けた挙句、厳重に口止めをされた。

『・・お前も食材にしてやろうか?』

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余りの恐怖に、失禁したそうだ。

そして、店主はその『禁断の調理場』のすぐ脇にあるパーテーションの向こうに少しの間、行って戻ってきた。

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店主の手には、分厚い札束が。。

『ここで見たことは誰にも言うんじゃない。そして忘れてしまえ。でなきゃ、お前も・・』

・・そう言って、その告発者に札束を握らせたんだそうだ。

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告発者は、その金を受け取り、絶対に口外しないから辞めさせてくれ。と懇願した。

だが、本当に口を割らないとも限らないので退職はさせてくれなかった。

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そして、彼(告発者)は警察へ行き、自分と家族を守って欲しいと駆け込んだ。

そのインタビューに答えた頃には、もう家族共々ひっそりと引越しをして暮らしていたそうだ。

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店主の言う【来賓】とは、どんな人達なのか・・

そして、どんな料理を提供していたのか・・

また、どこからその【食材】を入手していたのか・・

それらは、何も公表されることがなかった。

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普通の客は駐車場が無い為、店の前までタクシーで来るのに、彼ら来賓は違ったそうだ。

団体でくるらしいが、入口からではなく、ビル脇の路地を曲がった小さな扉から店内へと来るのだと。

どこぞでタクシーを乗り捨ててくるのだろうか?全員、徒歩らしい。来賓用客間へ直行するために・・

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一昔前まで、とある国では胎児や嬰児を日常的に食する文化があったそうだ。

なんでも、プラセンタを多く含むため【アンチエイジング】効果を求めて。

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【来賓連中】は、その『裏メニュー』に舌鼓を打っていたのだろうか。

一昔前の・・

胎児の丸焼きや、餡かけ。唐揚げ。として、むしゃぶりついてたのかと思うと。。

それは、既に<人>であってはならないのかもしれない。

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現在も、そのビルはある。

だが、そのテナントだけは、何屋さんが入っても長続きすることがなく、今はシャッターが下りたままになっている。

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グロいお話を【祝祭】にUPしてしまいましたが、読んでくださってありがとうございます。

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