短編2
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死体

まず最初に弟を殺した。

弟は俺とは違って本当に良くできた弟だった。

だから昔から余計に目障りで、正直こんな奴一番最初にいなくなればいいと思っていた。

死体は家の裏にある井戸に捨てた。

………数日後、死体は井戸から消えていた…。

次に父親を殺した。

昔からろくでなしの俺を馬鹿にして、怒鳴りつけては暴力が絶えなかった。

だからやってやった。

やられて当然だと思う。

死体は家の裏にある井戸に捨てた。

………数日後、死体は井戸から消えていた…。

次に近所のじいさんを殺した。

俺が父親を殺しているところを目撃されたからだ。

それだけ。

死体は家の裏にある井戸に捨てた。

………数日後、死体は井戸から消えていた…。

なんだ?何故だ?

なんで次々と井戸に捨てたはずの死体が消えるんだ…?

さすがに気味が悪い。

最後に母親を殺そうとしていたが、少しためらう。

母親と些細なことでケンカをした。

泣きながら母親は俺に言った。

「今までいつだってアンタの為にやってきたのに」

…だとさ。

そんなこと言っても、俺の怒りを煽るだけだった。

俺の為?

笑える。

母親の死体も家の裏にある井戸に捨てた。

ある…ある…ある………何故か母親の死体だけは何日たっても井戸から消えない…。

一週間、一ヶ月、、、死体は井戸の中で腐敗しはじめた。

変わり果てた母親の姿を上から見つめる。

「なんだそういうことか…」

俺は満足気な笑みを浮かべてその場から去った………。

怖い話投稿:ホラーテラー 黒猫さん  

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