中編2
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私は、人に“色”を感じる。

情熱的な人は《赤》、以上に元気だったり明るい人は《黄》、のほほんとボケっとしている人は《桃色》etc…

の様に。また、その中にも、中間色が似合う人もいる。《青白》だったり《エメラルド》だったり…

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ある日、友人と三人で遊んだ。

カラオケで4時間歌い続け、そのまま夕飯も食べに行こうと道を歩いていた。歩道が狭く、友人二人が先を歩き、私がその後をついて行く形だ。

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ドンッ

『あ、すみません』

ぶつかった。目眩気味になり、足元がふらついた時だった。

相手と目があった時、無意識に色を感じ取っていた。

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おかしい。何も感じない。普段なら相手と目を合わせたり、会話をすると自然と色が見える。初めての感覚だった。

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《無色》

この二文字が頭をよぎった。

相手は私と目が合った後、微かに狂気気味な殺気を纏う様に微笑み何も言わずにそのまま歩いていった。私は、何事もなかったかの様に早まる鼓動を抑えながら考えた。

(気のせいか。特殊能力者じゃあるまいし、馬鹿馬鹿しい。)

__自分が痛い。

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そんなこんなでファミレスに着き、料理を待つ間、不意に友人Sが聞いてきた。彼女は〈橙がかった黄色〉。

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「さっき、誰に謝ってたの⁇」

『は?』

「だって、誰もいなかったじゃんwあと、なんか一瞬睨んでなかった?」

『え⁇あ…ああ、あの時か』

「わかった!またお前目眩になったっしょwだっさw」

『あ…ああ、うん。目眩してよろけただけ。』

助けを求めてもう一人の友人Nをチラッと見ると、目が笑っていない。いつも以上に〈青み〉がます。

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嗚呼、またやってしまった。

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Sと別れた後、早速Nは言ってきた。

「何で話すかねぇ」

ため息まじりに言ってくる。

『ぶつかったら、反射的に謝るだろ、普通。あと、格好つけんな。』

「でも、普通の人とは、少し違っただろ。」

『それ、偏見だから。あ、でも、あの人《無色》だったわwそれと、一瞬殺気?感じた。』

「私は避けたんだけど。お前何処見てたの?」

『目眩と耳鳴り。だから、前真っ暗だった。』

「バーカwでも、Sは気づいてないで、私達は気づいていたってことは、その《無色》の人はアレなんだろうなぁ」

『殺気感じてもそのまんまだったし、意識してみたのは初めてだなw』

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「ところでさ」

『ん?』

「後ろ、見てみ。」

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『…無色』

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