短編1
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チャリで爆走

小学校3年生の時の体験談です。

真夏だというのに妙に冷える

夜の事だったと記憶しています。

何を思ったのか…私は急に

自転車に乗りたくなり、

「ちょっとチャリ乗ってくる。」

と外へ飛び出しました。

背中越しに「…はぁ?」という

母の間抜けな声が聞こえました

が、制止はされませんでした。

そして私は湿り気を帯びた暗い

空の下、自転車のペダルを

こぎ出したのです。

ハッキリとは覚えていない

のですが、ずっと同じ所を

走り続けていたと思います。

走っている間、ある地点を

通り過ぎる度に白い何かが

視界に入る事に気付きました。

例えるなら絵の具の黒に

白を垂らした時のような…

とにかく異様なコントラスト

を放ち、暗闇を塗り潰す程の

存在感でそれは佇んでいました。

しかし当時の私は鈍感でおつむも

弱かったので、傍らの異者より

チャリで爆走する事に夢中に

なっていたのです。

気が済んで家に帰ろうと思い

立った頃にはソレは消えて

おり、私も存在自体すっぽり

と忘れてしまいました。

あの夜から10年経った現在、

私はまだ実家に住んでいます。

この出来事も今更おもい出した

位ですので、以来あれを

見ることは一度もありません。

自分の行動も不可解ですが、

アレは一体なんだったの

でしょうか…?

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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