中編3
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緑の女

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小2の夏の出来事

父はトラックの運転手で、3日帰らないというのも当たり前になっていて、今日も帰ってこない。

アパート住みで部屋も少なかったから、寝るときは川の字で寝ていた。

父が帰ってこないときは母と2人で寝ていた。

学校で疲れた上に、毎日友達と遊んでたため、俺はこの日もすぐに寝れた。

すると、いきなり顔から膝にかけてが一気に寒くなった。夏なのに寒いなと思い、肌がけにくるまった。だがどんどん寒くなってくる。

俺は目を閉じたまま母に『寒くなってきた』と言った。だが返事がない。

隣を見てみると母はいなかった。

少し怖くなり、リビングに向かおうとしたら身体が動かない。

冷や汗がでてきた。

そのまま2分くらい固まったまま天井を見つめていたら、寝る時に点けておく豆電球(うちの豆電球は緑色)に照らされて何かが見える。

なんだ?と思い、目を凝らしてよく見ると、白っぽいワンピースを着た黒髪で長髪の半透明な女が天井に背中を貼り付けてる感じで、目を見開いて俺を見ている。

小2ながらも、一瞬で恐怖を感じ、泣きそうになった。するとその女はゆっくりこちらに近づいてくる。

俺は恐怖に耐えられず、大声で泣いてしまった。

すると母がリビングから走ってきて、『どーしたの!?』と聞いてきた。俺は、緑色の女の人がいる!と天井をさした。(母がきてから身体は動いた)

母は驚き天井を見ると、誰もいないよと言いました。

俺は恐る恐る視線を天井にやると、ほんとに誰もいなかった。母は『怖い夢を見たんだよ。寝れるまで隣いてあげるから、ちょっと先にトイレ行ってくるね』と言いトイレに向かった。

俺は母が隣にいてくれるなら大丈夫だと思い、ホッとした。

するといきなり、膝から下が一気に寒くなった。また女の人かと思い、天井を見ると誰もいない。

良かったと安心し、肌がけをかけ直そうとして起き上がると、緑色の女が俺の膝を両腕で握りしめて俺を見て笑っていた。

それからの記憶はないが、母から聞いた話だと、母がトイレに行って帰ってきたら、俺は痙攣していたらしい。

救急車で運ばれた俺は、かなり危なかったらしいが助かった。しばらく入院するってと母に言われ、お泊まりみたいだと俺は喜んだ。

すると俺の病室(個室)に入ってきた看護師を見て俺は全身に鳥肌が立った。

入ってきた看護師が緑色の女にそっくりすぎて。

俺は固まってしまい、看護師が近づいてくるのをただ見つめていた。

すると看護師は、家で見た緑色の女と同じような笑顔で、『すぐ帰れるから』と言った。

入院してる間は親が病院に泊まり、付きっきりだったので何も無かったが、入院は1ヶ月していたが、その看護師を見たのはあの時以来一度もない。

祖母にこの話をすると、『あそこ(アパート)って霊の通り道なんだよ』と言われた。

祖母とは仲が悪く一切関わりを持たない叔母にも同じ話をしても、全く同じことを言われた。

1年後にそこを引っ越して、新しいところに住んでるが、あの日以来俺は霊体験をしていない。

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