短編1
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向かってくるもの

俺が一人暮らししてた頃、双眼鏡を買った。

その日から、俺は夜中に、住んでたマンションの屋上から双眼鏡を使って街の夜景を眺める(のぞきじゃないぜ?)のが趣味になった。

そんで、その日もいつも通り双眼鏡使って街の風景を眺めてた。

すると気になるものが見つかった。

なんだか白っぽいものが動いてた。

そっちに双眼鏡を向けてみると、どうやら人のようだ。

しかしなんだか様子がおかしい。

というか、形が変だ。

ガリガリに痩せてる。しかも裸。

しかも白っぽいというか、白粉でも塗ったみたいに真っ白。

しかも手が異様に長い。

やばいんじゃないかこれ?と思ってると、ぐりんっとそいつの首がありえない方向に曲がってこっちを向いた。目が真っ黒で異様にでかい。

そしてそいつがこっちを向いたと思うと、バタバタバタッて、ものすごいスピードでマンションの方へ向かってきた。

「ひぃぃっ」って言って自分の部屋に駆け込んで鍵を閉めた。外の階段をドタドタドタってのぼってくるおとがして、次に自分のドアをバンバンバンバンッて叩く音。

もう耳をふさいでうずくまってた。

そのまま眠ってしまったようで、いつの間にか朝になってた。

その日からはもう屋上から街を眺めるなんて絶対にしなくなったよ。

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何かを通して見ると見えたら駄目な者まで見えちゃうのかもね~(;´_ゝ`)何者なんだろね~(´д`|||)

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