短編1
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耳鳴り

ある日とつぜん、耳鳴りが聞こえるようになった

「キーーーン」って感じじゃなくて、変な「ミョンミョンミョンミョン」って音。

最初はそんなでもなかったけど、日増しに音がでかくなるし、耳鳴りがしてくる頻度も増してきた。

マジで日常生活に支障がでるレベルまで来たので病院に行った。

しかし理由はわからないという。

いったいどうすりゃいいんだ、もしかしてもうずっと治んないのか、と思ったりもした。

それである日、それまでよりもっとひどい耳鳴りが来た。「ミョンミョンミョンミョン」ってのじゃなくて「ビョンビョンビョンビョン」っての。

気晴らしにと思ってテレビつけたけど、テレビの音もろくに聴こえないくらいにひどい。

ヘッドホンつけても音楽より耳鳴りのほうが聞こえてくる。

だんだんイライラしてきた。それに気持ち悪くもなってきた。とにかく精神的にもまいってきていたので、気分転換に窓をあけて換気しようと思い立った。

それで、カーテンをあけると、目が血走って、髪の毛のないガリガリに痩せた男が、口をめっちゃ早く動かして「ビョンビョンビョンビョンビョンビョン」って。

そのままぶっ倒れて気を失った。

その日からは耳鳴りもなくなったけど、いったいあれは何だったのか、今でも分からない。

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