短編1
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風呂場の鏡

お風呂場で

髪を洗う為に

鏡に向かって

頭を下げます。

目を瞑り

髪にシャンプーをつけ

丁寧に洗います。

シャワーで髪の泡を流し切り

頭を上げて

目を開けます。

…。

目の前の鏡の中には私と、

知らない誰がが、映ってます。

??

???

その、知らない誰かの、

混乱する私の視界の先の鏡の中に映るその青白い両腕の先の皺くれだった指が私の肩に、胸に置かれ、濡れそぼる乱れた前髪の隙間から見える真っ赤に血走った瞳は私を凝視し真っ青に染まった唇が私の耳元で小さく動き

「ず っ と 一 緒 だ よ 」

…。

知らない誰かそう囁きます。

「う ん 。 ず ー っ と、 一 緒 だ よ 」

…。

鏡の中の私がニタリと笑って返事をしま

え。

??

???

かがみにうつるワタシはダレで、ダレとしゃべっているのでしょう?

私はもう二度と、鏡を見たくありません。

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