短編1
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背後

机の上で小説を書いている時、後らへんで「コトッ」と何か物が動く音がした。

だけども多分、気のせいだろうと机の上の小説に集中する。

その時考えてたのがちょうど怖い話だったので、気のせいだろうと思った音が何故か気になりだした。

そういえば前にどっかで聞いた、風呂場の中で目をつぶった状態で声に出さず3回「だるまさんがころんだ」って唱えちゃいけない、みたいな話を思い出した。

タイミングが悪すぎる、いくらここが風呂場じゃないと言っても冗談じゃない。

後ろに何かがいるとはないと思わないけど、なんで一人でホラー体験しなきゃならんのだ。

そこまで考えて「そうだ!友達を呼んで、俺の後ろを見てもらえばいいんじゃないか?」となかなかの名案を考えたところで、はたっと思い出した。

友達は今日はバイトだ。

「くっそ!平日もバイトか!ざまぁみろ!!」

と心の中で友達に毒づく。

でもまぁこんな妄想で怖がっていても、らちがあかないので、さっきから脳内を無限ループする「だるまさんがころんだ」を声に出しながら後ろを振り返った。

そこには、

笑顔で俺の肩に触ろうとする二宮金次郎像がいた。

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