短編2
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おばあちゃん

私のおばあちゃんは私が小さい時から面倒みてくれてすごく優しいおばあちゃんでした。

おばあちゃんは去年の9月に癌になり、ずっと入院していました。私は部活もあって月に1・2回くらいしか会いにいけませんでした。

そして、2月に入り、急におばあちゃんの様態が悪化し意識不明の状態で大丈夫かなぁ。と心配な日々が続いていました。

そんなある日。

私は部活で大会前ということもあり、8:30まで練習し帰る頃には9時を回っていて私は急いで家に帰りました。

帰り道、横断歩道に引っ掛かってしまった私は若干イライラしつつも青になるのを待っていました。すると私の反対側の歩道には1人のおばあさんがポツンと下をむいて立っていました。

そのおばあさんは信号が青になっても渡ろうとしないので何なんだろうなぁと思いながらも、おばあさんの横を通りすぎようとした時、おばあさんに腕を捕まれたのです。

腕を振りほどくことも考えたのですが相手はおばあさんだったので恐る恐る(何ですか?)と振り返ってみました。

するとおばあさんは何かをする訳でもなく、ただニコッと笑って消えていきました。

なんだかわからない私は走って家に帰りました。

その次の日、私のおばあちゃんは亡くなりました。

今、考えればあのおばあさんはどことなく私のおばあちゃんに似ているような気もします。

おばあちゃんは

わざわざ、私に会いにきてくれたのかなぁ。

怖くなくてすいません。

長文失礼しました。

怖い話投稿:ホラーテラー キットカットさん  

Concrete
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