中編3
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新興宗教「コーフ教」

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夢だからいいんだが、それでもこのタイプの夢は今までのと比べてずば抜けて異質だからこわい。

家のインターフォンの前で母親が困ってた。こっちは勉強見てもらってたのに、そんなものに時間かけるなよと、俺もインターフォンまで行った。

すると、誰もいなかった。誰もいないじゃないかといったとき、奥から気持ち悪い女がやってきた。髪の毛は、安っぽいヅラに鳥の白い糞を塗りたくったかのような汚い髪、顔はふっくらして、黒い四角いの眼鏡をかけていて、目は民主党岡田のそれに非常によく似ていた。

そいつが神社のお祓いみたいなのめっちゃでっかいのを持ってきて、家の前で「コーフキョーコイ」「コーフキョーコイ」と叫ぶようにつぶやく。俺が文句を言ってやると言って通話ボタンを押したとき、母親が止めた。「関わっちゃダメ、居留守しなさい!」その女に聞こえないようにか小さな声でどなった。

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馬鹿だろ、うちの親。絶対聞こえてるって。

そう思いながら、通話を止めようとしたらまた母親が止めた。

「何でわからないの?居留守って言ったじゃん!?」

「だから、通話を止めようとしてるの」(キレ気味)

その間女は、インターフォンに体を押し当て、俺たちの会話を聞いていた。俺たちが通話終了のボタンを押したとき、また、コーフキョーコイのお祓いをし始めた。

聞くと、毎週土曜日、10時ごろに来るらしい。母親は「コーフキョーコイ」を「コーフ教、来い」と思っていたらしい。

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それにしても、文句の一つくらい言ってやりたい。そういうと母親は俺に奇妙な指示を出した。

2階から玄関をのぞいてみるように言われた。

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誰もいない。

そんでもって降りてきて、またモニタを確認すると、確かにその女はまだお祓いをやってる。

なるほど、こんな気持ち悪いの相手じゃ話もできないわな。

母親が「どうしよう」というから、俺はドローンを遠隔操作して塩やお経の載っている本を玄関に投下しようといった。

次の瞬間、女が止まり、こういった。

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「つまんな。だから嫌われんだよ。」

そんであのでっかいお祓い道具担いで消えてった。どうせ足はないのだろうと思ったが、足はきちんとあったが、気持ち悪い女の足なんて見ても気持ち悪いだけだった。ない方がよかったかもしれない。

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ここで夢が覚めた。

その時はガチで怖い夢見たなとおびえていた。

言うの遅れたが俺は男子校に通う高校生。高校から来た生徒と、中学受験で上がってきた生徒がいる学校。

その夢を見た晩は土曜日で、普通なら4時間目まで授業で、13:30ごろに家につくのだが、この日は中学入試だと言って、2時間だけ授業を受けて帰ってきた。

その二時間の間に母親はそんな怖い思いして俺の帰りを待っていたのだろうか。

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ただ、俺が嫌われていることについては、そのコーフ女の言うとおりだった。

両性愛者だった俺は、男子校に入ってから、ある一人の男子ばかり追いかけていた。

最近気持ち悪がられ、俺はいつの間にかストーカーをしていた。

最後には、おととい、空気のように扱われていた。俺が話しかけても、「目をそらす」というアクションさえしてくれなく、そのまま素通りされた。

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俺は彼にとっては現実のコーフ女だったかもしれない。

ためになる夢だったかもしれないが、ただ気になることがある。

俺は現実的思考が苦手で、夢を見るときも、自分の家は全く違うものだったり、あるいは宇宙を駆け巡る少年だったりしていたのだが、今日ばかりは家の間取り、2階の窓から玄関を見た眺め、インターフォンのモニタの画質、家じゅうのいろんなものがリアルに再現されていた。

そして、「コーフキョーコイ」の呪文がどこから来たのだろうか。

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一番気になるのが、今までお祓いの道具なんてよく見たことないのに、今朝起きてきてネットで見てみたら、夢で見たものとそっくりだったのだ。

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