短編2
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梅雨の日に

これは今から2年位前の俺が実際に体験した話。

当時、俺はピザの配達のバイトをしていた。

その日は雨は降っていなかったが梅雨の蒸し暑い日だった。

夕方から入った俺は6時頃だったと思う。

いつものように配達に行くために乗りなれたバイクに股がり店を後にした。

丁度雷が鳴っていて今にも降り出しそうな嫌な天気だった。

無事にお客さん宅に着いた俺はエレベーターを呼ぼうとしたがボタンを押しても反応が無い。

どうやら雷のせいで所々の地域は停電してたらしい。

仕方なく階段で行くことを決心した。(確か七階ぐらいだったかな?)

俺はゼェゼェ言いながらやっとの思いで登りきった。

そしてお客さん宅のインターホンを押したが留守のようだ。(…反応が無い)

2、3度押してもやっぱりダメだ…。

仕方なく電話をしてみた。

しばらくして誰かが電話に出た。ガチャ

俺『先程ご注文頂きました〇〇と申しますが…』

客『ぅう゛…あ゛ぁ…ぁぁ…ぅぅ』

俺『あの…もしもし?』

かすれたような声にならない声がし、とても嫌な感じだったのを覚えている。

やがて電話は切れた。

再びかけ直すが今度は誰も出ない。

仕方なく部屋の前で待っていると、しばらくして誰かがパタパタと慌ただしく階段を登ってくる音が聞こえた。

すると、やはり息を切らしたオバサンが『スイマセ〜ン』と言いながら俺の方に駆け寄ってきた。

俺は少し安心して無事商品の受け渡しに成功した。

帰り際にさっきの電話の出来事を話してみた。

すると『今ウチには誰もいませんけど…』と嫌な返答が返ってくる。

ちょっと背筋が寒くなった俺は足早にその場を立ち去った。

それっきりそのマンションには行ってない。

以上が霊感の全くない俺が体験した話。

余り怖くなくてスイマセン。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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