中編4
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一章 足りない鳥居

俺は自室で天井を見つめていた

横を見ると柊が寝息をたてている

柊 花菜。俺が働いている本屋のバイトさんであり、通っていた学校の後輩だ

普通にしていればかなりかわいい

街を歩いていると間違いなく、男達の目線をあつめるであろう。

しかし柊はオカルト系心霊大好き人間であり、知ってる人は近づかない

実際仕事場が同じ俺でも関わりたくないくらいだ

そんな彼女がなぜ隣で寝ているのか

原因は昨日の神社での出来事だ。

……思い出したくもない

まだアレが近くにいるのではないか

俺達を見ているのではないかと思うと眠れない。

柊は疲れたのか家について顔を洗うとすぐに寝てしまった

俺は体を起こしてパソコンへと向かった

あの神社について調べるため。

色々なサイトを開いている内に目的のページを見つけた

……そーいうことか。

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翌朝、俺は柊を叩き起こし

地元で有名な坊さんの所へと向かっていた。

昨日パソコンで調べていた2つの疑問

1つは、神社に向かう前に柊から聞いた三つ目の鳥居をくぐると呪われるということ。

俺達は1つ目の鳥居ですら通ってないはずだ

ではなぜ、あんなことが起きたのか

もうひとつは、柊の頭の上に浮かんでいる3という数字

俺が視える人間になってしまったことと関係があるのかということ

結果。あるサイトのページで疑問は解消された

想像もしてなかった最悪の形で。

俺が開いたのは心霊スポットを写真つきで紹介しているサイトだった

そこで○○神社のページを開いた俺は、目を疑った

驚愕し、後悔した。

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こっくりさん

真ん中に鳥居のマークを書いて10円玉で行い、

学生だったら一度はやったことある人がいるであろう呪いの遊び

なぜ鳥居のマークなのか…

大抵はなにも起こらず終わるか、誰かが悪ふざけして中断するということが大半だ

しかし、それはやり方が間違っているからであり

正しいやり方を知っている人はほとんどいない

…いや、正しいやり方ではない。なにかが起こるやり方を知らないのだ

こっくりさんは四人以上でやってもなにも起こらない

つまり3人以下で行うと必ず呪われる。

ただそれも行う場所が関係する

3人以下でも場所が合っていなければなにも起こらない。

だからといって安心してはいけない

その場所とは誰もがよく使う教室の机なのだから。

教室の机を真正面、真横、真後ろ、真横の四方向から見てみてほしい。

ほら

鳥居の形してるだろ?

こっくりさんは鳥居からでてくる

机の四方向を四人で閉じてしまえばこっくりさんはでてこない。

つまり、3人以下になるとこっくりさんが出てきてしまうのだ

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なぜこんな話をしたか

サイトに乗っていた神社の写真。

それは鳥居が四方向を囲っていて真ん中に鳥居がある奇妙な場所の写真だった

本来であれば本殿があるはずだが、その神社に本殿はなかったらしい

暗くて分からなかったが俺達は1つの鳥居をくぐってしまっていた

そして四方向の鳥居に囲まれた、真ん中の鳥居まできてしまっていたらしい

最初に小道を通ったときに見た2か所のお地蔵さん

それがこっくりさんでいう

机をふさいでこっくりさんを出さないための役割と同じだったのだ

このことを柊に説明すると

「な、なるほど。つまり鳥居の内側に入ってしまったので、四方向をふさぐ役割のものがなくてあーなってしまったということですな!」

理解が早くていいな…

しかし何か腑に落ちない

なにかが違う気がする

そんなことを思ってると

その坊さんの所へとついた

その人は俺らを見ると、血相を変えて走ってきた。

そして柊にすぐ本殿に来るように伝えていた

どーやら俺は大丈夫らしい

俺は行かなければならない所があったので

柊にはすぐ戻るから

坊さんの所へ行っててくれと言い残し

車を走らせた

もう一度あの神社へ行って確かめなければ……

なにかがおかしい…。

もう一度頭の中を整理してみる

そして気づいた

アレはなぜ鳥居の外側に出てこれたんだ…

鳥居の外側にはお地蔵さんがあり、アレは出てこれないはずだ。

…なのにアレは山道にでてもついてきていた

さっきの解釈で正しければそんなことできないはずなのに。

間違っているのか……?

だとしたら何が間違っているのかがわからない。

まだ昼間だから今行けば明るい

だから確かめないといけない

あの○○神社とかかれている看板が見えた

正直入りたくなかったが

そんなことは気にしてられなかった

小道にはいる。

しかし鳥居なんて見当たらない

写真には確かにここに……

そこには鳥居はなく、変わりに柊が倒れていた。

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