短編2
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同僚の恐怖

俺は今の仕事に就くまで職場を転々としていた

鳶だったり、ジムのインストラクターだったりとか

そして今の仕事が携帯修理屋だ

大きなデパートの地下で営業していて、基本的には俺ともう一人

30代の女の人との二人体制だ。

俺はこの女の人が苦手だ

だって、一人でぶつぶつ言ってるときもあれば

勝手に店をふらーっと出てったと思ったら

入り口からこっちを覗いてたりする

顔も言っちゃ悪いがブスだ、目の焦点が合ってないし

アルバイトで入ったが、小さな店で人も二人しかいないため俺が店の責任者だった

仕事内容は完全にできていたから、特に問題はなかった。

あるとすれば、もう一人の女の人だ

言ったことは数分したら忘れてるし

携帯の修理も一人でできると言われ、任せてみたら

電源は入らなくなるし滅茶苦茶だった

その後俺が直してお客さんに謝るという始末。

あるとき、おれはバイトをサボった。

社長には風邪ということにして、同僚の女の人にもその事を伝えておいた。

しかし休んだにも関わらず女の人から電話で、わからないから今すぐきてくれとか、これはどうすればいいのかなど1日にかなりの着信があった。

一応電話でわからないところは教えたし、アドバイスもした。

これじゃ全然休んだ気がしない!!

ちゃんと休みたかった俺はもう一日休んだ。

今度は電話がきてもでないようにするため、携帯の電源を切り一日中ゲームをしていた

ふと時計を見るとすでに夜中の12時を越えていた。

やべー明日仕事だーとか思いながら布団に向かい、そのまま寝ることにした。

次の日の朝、携帯の電源をつけた俺は鳥肌がたった。

着信履歴が70件を越えていた

しかも店の営業が終了した後も履歴があり、夜中の12時を過ぎるまで着信があった

まじかよ、今日行きたくねーよ……

しかし今日行かなければ流石に怒られるため、仕方なく店へと向かった

店につくと誰もいない。

壁に貼ってあるシフト表を見ると女の人は休みだった

よかったーとか思いながら安心してロッカーを開けた。

中に表紙と何ページか破られていた雑誌が入っていた

なんだこれ……

雑誌を見て背筋が凍る

「特定した」の文字と

そこには親が働いている勤務先の情報と写真。

俺の今までの職歴の情報を書いたメモが貼っていた

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「同僚が恐怖」或いは「恐怖の同僚」
怖い~Σ(lll゚Д゚)!!

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