その唄を唄ってはいけない…

中編5
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その唄を唄ってはいけない…

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この話しもキャンプにまつわる話し…

といっても、オレが体験した話ではない…

先輩から語り継がれた話し…

キャンプの夜にはある唄だけは絶対に唄ってはいけない…

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ある日の放課後、オレたちは空き教室に集まりキャンプの予定を立てていた…

キャンプと言っても自分達が遊びに行くキャンプではない…

数週間後に迫ったオレたちが指導しているスイミングスクールに通う小学生を連れていく夏休みの交流キャンプの予定を立てるためだ…

あ~でもない、こうしたらどうか… なんて話し合っていた時に、先輩二人が教室に入ってきた…

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先輩『おっ、集まって何しとるん?』

オレ「夏休みのキャンプの打ち合わせです。」

先輩『お疲れ様、海?山?』

オレ「今回は山です」

先輩『まぁ、定番メニューだよな。キャンプファイヤー付きの』

オレ「そうなんですよ。ファイヤーの時に何のゲームしようかなってとこです。」

先輩『猛獣狩りとか、歌遊びとかそんなとこだろ?』

オレ「そんなとこッスね」

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先輩『そうそう、そう言えばキャンプで歌ったらいけない歌って聞いた?』

オレ「えっ?イヤ、聞いてないです…」

先輩『これ、俺達も先輩から聞いた話なんで、何とも言えないけど、キャンプの夜には○○だけは唄ってはいけないんだって!』

オレ「えっ、何でですか?」

先輩『むかし、ちょっとあったらしい…』

その一言でピントくる…

オレ「何があったんですか?」

先輩『結構前の話で、俺も聞いた話なんだけど…』

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その日、達郎達は仲間内でキャンプに来ていた…

メンバーは達郎を含め、男4人女3人の同じ学校に通う気心の知れたメンバーだ。

自分達だけでキャンプに来るのは初めてだが、学校行事や子供の引率などでキャンプ自体は馴れたものだ。

場所も先日学校行事で来たばかりのキャンプ場…

夏休みということで、どこのキャンプ場も人で溢れているが、このキャンプ場は人里離れた所というのもあって、自分達以外は誰も居ない…

手慣れた手付きでカレーライスを作り、少し遅めの夕食をとる…

持参したビールを飲みながら、花火をしたりと夏の夜を満喫していた。

キャンプファイヤーのような大掛かりな物は出来ないが、輪の中心では焚き火が燃えている…

友人の一人、知也は家から持ってきたビデオカメラでずっと撮影をしている…

怪談話等をしていると、不意に恵里が

恵里『ねぇ、なんかで聞いたんだけど、夜に○○を唄うと呪われるってホントかなぁ?』

恐がりの将也が答える…

将也「そういう話しは辞めようよ… 気味悪いから…」

和樹『おっ、なんか楽しそうじゃん! 試してみようや』

お調子者の和樹が楽しそうに提案する…

美紀「賛成~、何事も試してみないと!」

和樹の彼女の美紀は彼氏の言葉に当然のように賛同する…

佑子『…でも、もしもホントに何か起きたらヤバいんじゃない?』

一番の優等生の佑子が戸惑いながら口を挟む…

達郎「このご時世に呪いもくそも無いだろ~、いいじゃん、検証実験ってことで!」

リーダー格の達郎が言ったことで、試してみようという雰囲気になる…

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達郎を中心にして、他のメンバーが周りに円を作る…

和樹『じゃあ始めよう!知也、カメラまわってる?』

知也「大丈夫ずっとまわしてるから!」

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一同『♪○~○○、○~○○~、○~○○中の○~○~○~、い~つ、い~つ、○~○~○~』

唄に合わせて、カメラ係の知也を除く5人が達郎の周りを回るように歩く…

一同『♪○○○のしょう○ん、○~○?♪』

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静寂が辺りを包む…

美紀「ほら~、何も起こんないじゃん! ビビり過ぎだって~」

和樹『でも、何も起こらないってのもそれはそれで面白くないよなぁ…』

佑子「バカなこと言わないの! 何もなくてよかったじゃん。もう寝ようよ!」

達郎『だな。もう寝るか。女だけのテントで寝るのが怖かったら添い寝してやるけど、どう?』

恵里「結構です!その方がよっぽど怖いわ~」

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朝になった…

それぞれのシュラフを抜け出し、朝食の支度を始める…

美紀「あぁ~、昨日焚き火で使ったから、薪がもう無いよ~」

和樹『拾って来るわ、おい将也一緒に行こうや!』

将也「わかった。じゃあ、俺こっち探すわ」

和樹『じゃあ、俺こっちな』

そう言って二人は林の中に入って行った…

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美紀「和樹の奴、遅いね!いつまでやってんの?」

ご飯をよそいながら美紀が文句を言う…

もう食事も出来たと言うのに、和樹が帰ってこない…

将也はとっくに帰って来て、その薪を使って火をおこし、朝食は作った…

恵里「将也、途中で和樹を見なかった?」

将也『だって全然違う方向に行ってるのに出合う訳無いじゃん!』

達郎「だよな。ホントに手の掛かる奴だなぁ、呼びに行くかぁ」

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結局、和樹は見つからなかった…

慌てた他のメンバーは山を降り、地元の警察に届けを出した…

その日のうちに大規模な捜索が始まった…

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オレ「で、先輩、その和樹って人見つかったんですか? 」

先輩『うん、警察や消防の捜索の結果、2日後に山頂付近の沢近くで見つかったらしいよ…

でも、壊れてたって噂だけどね…』

オレ「壊れてた?…」

先輩『うん、精神的にね…、その後学校も辞めたからよくわからんらしいけど…』

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先輩『まぁ、俺達も聞いた話なんでどこまでがホントのことかはわからんけど、でもそのときのビデオで撮った映像がどっかの心霊関係の特番で流れたらしいよ!』

オレ「マジッスか…?」

先輩『詳しくはY先生が知ってるよ…』

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オレたちは、Y先生に話を聞きに行った…

和樹って人のその後は先生もよく分からないらしい…

実際にその映像は、とある全国放送のゴールデンタイムの心霊特番で放送されたらしい…

♪後ろの○ょう○○、○~れ~♪

この歌詞の終わりの所で、中央に座る達郎の真後ろの位置に居たのが和樹だった…

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そして、ちょうど唄の終わり…

♪だ~れ?♪

の後に、誰かの声が入っていたらしい…

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は~い…

って

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僕も何の曲かわかった!結構有名ですよねー。最後のところめっちゃビビリましたっっ!

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