短編2
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水も滴る

wallpaper:1973

私は、シャワーを浴びていた。

仕事に行く前の日課だ。

うちは共働きで、旦那と私と子供二人で暮らしてる。

二階建ての一軒家に住んでて、下がキッチンとリビングにガレージがある。

二階には、寝室と子供部屋とバスルームとトイレが二つある。

その内のマスターベッドルームでシャワーを浴びていた。

この家のバスルームは、部屋から扉なしで直接繋がっていて洗面台と大きなバスタブが右側に。

ガラス張りのシャワールームが左側にある。

余談はさておき、私は体を洗い、髪を洗う。

熱いお湯で段々と脳が覚醒してゆく。

そんな時、ふとガラスの向こうに誰かが来た。

生憎足しかこちらからは見えないがその足を見た時に男の子だとわかる。

ああ、また息子が来たんだ。

「彼方! ママがシャワー浴びてる時は向こうに行っててよ!」

8歳の息子に、私はそう言う。

言えば言ったで、パタパタと何も言わずに去ってしまった。

「まったくもう!」

私は、ため息まじりにシャワーを止めて身体を拭き髪を拭き洋服を纏って下へと降りた。

庭では、旦那が悠々とタバコを吹かしてる。

「ちょっと聞いてよ!」

私は旦那にその事を伝えた。

シャワーを浴びてる最中に、息子が来たと。

シャワー浴びてるんだから、息子が何か必要ならばあなたが聞いてあげてよと。

そんな私に旦那が言う。

「何言ってんだ? 彼方なら一昨日から母さんの家に泊まりに行ってるじゃないか?」

「あっ…」

そうだ、今は子供たちは学校が休みで一昨日から一週間姑の家に行ってて居ないのだ。

その瞬間、頭に過ぎったもの。

男の子の足。

だけど、アレは息子じゃない。

金髪の青い目、肌は焼けてて小麦色。

息子と同じ年位の全くの別人の男の子の姿。

ああ、また見てしまったのか。

私はため息をついた。

「また、見たの?」

そう聞いてくる旦那に私は苦笑いを隠せなかった。

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りあむさんへ

取り敢えず、実外がないみたいなので放置してます。苦笑

ありがとうございます。

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