短編2
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F県のとある物件

F県に今では取り壊されてないのだが、

地元でも昼間でさえも近づくことさえできないゴーストタウンが街中にあった。

この場所はとにかく昼間でさえでも暗くジメジメしており、建物に無数に覆われた棘が不気味な影を覆っていたのが印象的だった。

また、ここは人が住んでいる箇所もちらほらとあり、決してすべてが廃墟のような状態になっているわけではなかったのだが、そこに1件だけ不気味な屋敷があった。

2階建てて、各部屋2つづつあるのだが、1階と2階両方とも奥の部屋だけが使用禁止とされていた。

大家さんとあったことはないので詳しい事情を訊くことができなかったのだが、近所の噂では2階の奥では、夜寝ていると1階に引きづりこまれるという話が合った。

詳しい内容を聞いたのだが、明確な情報はあいまいでいまでもよくわからなかった。

以下がその時に聞いた内容。一部改編有り。

聴いたのはその周辺に住んでいる女性。

「なんでも、2階に住んでいた人が目が覚めたら自室(2階)ではなく下の部屋(1階)にいたことが多かったの」

「それで」

「その人とてもおびえてしまって、2週間足らずに抜けちゃったの。それ以降、その部屋は使用禁止となってね」

と、女性が知る限りの話を教えてもらった。

もちろん、これだけの話ではなく他の人からもいくつかの話も伺った。

「人が死んだんだって。振られた払いせいに」

「自殺した人がいるんだって」

この物件付近のことを調べたが人が死んだという情報は一切なく、噂的なものが流された偽情報だ。

結局、この物件が壊され、大家さんが移住したあとはよくわからないままとなってしまった。

ただ、私が調査に行ったときには、猫の家族と思わしき大家族がその1階の奥の部屋にある割れたガラス窓から出入りする可愛らしい姿を見たのが最後となった。

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