中編3
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ベッドの下の男

隣のドアが開く音がする。

俺は、偶然を装って、玄関前で待機してたのを悟られないように、ドアを開けた。

「おはようございます。」

俺が先に声をかけると、その美しい隣人もにっこりと微笑み

「おはようございます。」

と返してくれた。

めちゃくちゃいい匂いがする。風上に立った彼女から、女を象徴するような甘ったるい香水の匂いがした。

微笑みつつ、先の細いピンヒールをカツカツと言わせて、階段を下りて行った。

こんな安アパートに、あんな美人が住んでいるなんて、つい最近まで知らなかった。

どうやら、夜の仕事らしく、朝出会うことは滅多に無いので、今日はラッキーだ。

たまんねえな。いいケツしてやがる。

俺はいやらしい目で彼女の後姿を嘗め回すように見た。

その夜、あらかじめベランダから、物干し竿を使って盗んでおいた彼女のパンティーをかぎながらオナニーをした。

俺はもう、それだけでは物足りなくなり、とうとう、ベランダから命がけで隣の部屋へ侵入を試みた。

そして、俺は、さんざんベッドの上で彼女のにおいを堪能したあと、箪笥から下着を失敬しようと、漁っていたところに、彼女が思わぬ時間に帰ってくる気配がした。あの独特なピンヒールの音がしたので、俺は慌ててベッドの下に隠れた。

がちゃん。鍵が開く音がして、俺はベッドの下で息を殺した。

ヤバイなあ。シャワーでも浴びてくれないかな。俺は逃げるタイミングをはかっている。

彼女がベッドの上に腰掛けると、少しベッドがきしんで、俺の頭部を圧迫した。

うう、きつい。でも、今声は出せない。

彼女の匂いがほんのりと漂ってきた。

ああ、俺は、今彼女の下に居るのか。俺は、彼女が上に乗って、腰を振る姿を想像して、下半身がむくむくと盛り上がってくるのを感じた。

「はあ~、やりてえ~。」

俺は、その言葉で妄想が吹き飛んだ。

え?やりてえ?今、男の声がした。

俺は、ベッドの下から覗く足を確認した。これは確かに彼女の足だ。

このにおいもいつもの彼女の匂い。

しばらくすると、すぅはぁと荒い吐息が聞こえてきた。

これも男の物らしい吐息だ。

「くそー、隣の男、いい男だなあ。あああ~、これをぶち込みてえ。

あの男のケツに、ぶち込みてええええええ!」

獣のように吼えながら、ベッドがギシギシと軋み、吐息が速くなる。

俺には、この上で何をしているのかわかる。

それは、俺が昨日、彼女と思われるこのベッドの上にいる物のパンティーをかぎながらしたことと同じ事をしているのだろう。

マジかよ。男の娘?

「ブーンブーンブーン」

その時、突然、俺の尻のポケットに入れていた携帯のバイブが鳴った。

や、ヤバッ!

その音源に気付いたその部屋の主は、ベッドの上から、逆さまに下を覗き込んできた。

すると、にやりと笑うと

「みぃ~つけたあああああ!」

そう言うなり、俺を凄い力で引きずり上げ、ベッドに腹ばいにさせた。

「や、やめっ!ぎぃやあああああああああ!」

Concrete
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ラグト様
コメントのうえ、怖いまでいただき、恐縮です。
いやいやいや、十分卑猥な俗物ですよ、これw
またここに書くべき話ではないと厳重注意を受けそうでヒヤヒヤしましたもん。
怖いをいただくのが申し訳ないようなものばかり書いてすみません。
本当は後ろを振り向いてしまったりそわそわするようなお話を書きたいのにちっとも書けません。
どうやったら怖い話かけるのかなあ?w

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コメントありがとうございます。
恐ろしくて、私の口からは・・・w

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