短編2
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転校生

「初めまして。私の名前は 鈴水 梨子って言います。宜しく御願いします」

彼女は今日からこの学校、A中学に転校してきた。

見た目を率直に表現すればがりがりに痩せていて目の下には隈までできている。第一印象としてはあまりいい印象を取る事はできなかった。

……とか失礼な事考えてると。

何でこうなった。

俺の隣に空いている席がうまっている事に気づく。

ああ。本当にごめんなさい。

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「初めまして」

おずおずと、それでもはっきり耳に届く音量で彼女に声をかけると、何も言わずただ微笑む、鈴水さん。

話の話題が見つからない。

そうだ

「鈴水さんの ソレ 骨折?大丈夫?」

鈴水さんの右腕にはぐるぐると包帯が巻かれている。包帯で太くなっている腕は見るからに痛々しい

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「気になる?」

不気味に笑った。いや、元々弱々しい体で疲れているような顔だからそう見えるに違いない。

一度、縦に大きく頷いた。

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「私、お母さん大好きなの。お父さんもおねえちゃんも皆好き。けど、最近おねぇちゃん亡くなっちゃってお父さんもお母さんも体壊しちゃって。だから私が助けてあげようって思って」

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「それがどうしたの?」

ただ淡々と話し始める鈴水さんに痺れを切らして結論を聞こうとした。その時、

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「私って美味しい?」

舌なめずりをして嬉しそうに笑う鈴水さんに、恐怖で体が強ばってそのまま意識を失った。

その後?

その後。

ソノアト

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「一番、貴方の体が美味しい」

Concrete
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転校生が不気味で、怖かったです。

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