短編2
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不思議な話

当時2歳の子供を連れて実家に遊びに行った時の事。

子供が、居間に置いてあった目薬が気に入ったらしく、(容器を色が綺麗)

それを持ってしばらくウロチョロしていたが、二階に上がっていった。

二階にはタンス位しかないから直ぐに飽きて戻って来るよ、と母。

案の定、少し経ってから一階に降りてきた。そして、親と私に、持っていた薬を見せて、

「2階にいたおじちゃんがね、『この薬は良いよ』って言っていたよ」と。

「ふーん、そうなの」と答えたものの、二階には誰もいない。

実家から長い間離れ、すっかり忘れていたが、

家は以前から不思議な現象が数多く起きていたのを思い出した。

夜中、畳の部屋をザァ、ザァ、と足を引き摺り歩くような音や、

半開きになっていた襖の間を、白いタオルのような長い物体が通って行ったのを見たりもした。

弟は、階段で女の子を目撃したり、横になっていたら頭の上で男女の話し声が聞こえたので、

起き上がり振り返ったら女が四つん這いのまま後ろに下がって消えたのを見たらしい。

飾り用のカップボードがガタガタ揺れ、子供達が大騒ぎになった。

そんなはずがない!と父が中を確認したが特に原因が見つからない。

お前達の気のせい、と父が言った横でまた揺れ出した。

さすがの父もビビったのか、後日、カップボードを処分した。

子供が見たおじちゃんは、子供の妄想上の者なのか、この家に昔からいた何者なのか。

その家があった場所は、今は駐車場になっている。

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