中編3
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廃墟のボウリング場

自分の家の近くには廃墟がある

元はボウリング場だったみたいで、父も子供の頃よく通っていたらしい

怖い話とか廃墟とかが好きな自分はよくその場所に忍び込んでいた

ボウリング場の屋上でボケっとしていたり、回ったりととにかく遊んでいた

そのボウリング場には地下があったが、暗いうえに水も溜まっていたので近づかなかった

よく母には「あそこに行くと憑かれるよ」と言われたが、近場にあり、かつ自由に遊べる場所だったので無視して遊んでいた

ある日友達をと一緒にそのボウリング場で遊んでいた、夢中になって遊んでいたため夕方になってもずっと遊んでいた

さすがにこれ以上は怒られると思い、最後にだるまさんが転んだをやってから帰ろうということになり、さっそくじゃんけんをして自分がだるまさんが転んだを言う役になった

だんだん友達が近づいてきた時に自分がだるまさんが転んだと言って振り向くと友達の後ろに黒い影が見えた

え?っと思い目を擦ってもう一度見るがその影は消えていた、自分は見間違いだと思いまただるまさんが転んだと言って振り向いた

そして片足立ちでピタッと止まっていた友達の後ろにはさっきの影がいた、しかも二人に増えていた

いよいよ見間違いではないと思い、すぐにやめようと思ったが友達があと少しで自分に届きそうだったので、結局続けてしまった

そして友達が自分にタッチした時、負けちゃったなーと思い振り向くと、友達は強張った顔でじっと自分の後ろを見ていた

自分が「何?何を見てるの?」と言って振り返って見てみたが、なにもいなかった

「なにもないじゃん、何をそんなに見てるの?」と言ってまた友達の方を振り返ると、友達は相変わらず強張った顔で奥を見ていた

友達が「おい・・・」と言った瞬間友達が目を見開いたかと思うと自分の服の袖を掴んで「逃げるぞ!」と言い、一目散に走って逃げた

そして自分の家の前に来たときに、友達に「ねえ、何がいたの?」と聞くと

「お前の後ろ、地下への階段から黒い影みたいなのがじっとこっちを見てた、お前が振り向いて俺に何を見たのか聞いてきて、俺が黒い影がいると言おうとした瞬間にそいつが階段から這い上がってきたから急いで逃げた」と

自分は驚いて自分も黒い影が友達の後ろにいるのが見えたというと友達は「おい!なんで教えてくれなかったんだよ!」と怒った

自分は「ご、ごめん でもあと少しで自分に届きそうだったから・・・」と言うと、友達ははぁ~っとため息をついて「とりあえず、もう帰るから、もうあそこには行くな」と言われ、自分は分かったといい、その日は解散した

しかし、気になった自分は次の日もそのボウリング場に行った

そしてその地下への階段を眺めていると、ベタッ、ベタッ、という音が聞こえてその階段から友達が見たという黒い影が這い上がってきた

自分はひぃ・・・と小さく声を漏らして後ずさりしていると、その影はこちら見ると、急に頭を左右に振りだした

自分はその異様な光景にビビッてすぐに逃げ出した

家で布団にくるまってガタガタと震えていると、呼び鈴が鳴り、恐る恐る出てみると友達がいた

自分が「なんでいるの?」と聞くと友達は「お前の家に遊びに行く途中でお前があのボウリング場に行くのが見えた、止めようと思ったがあの時の事を思い出してためらっていたら凄い勢いでお前が逃げていくのが見えたから来た」

自分は階段から這い上がってくる影の話をすると友達も昨日家の窓からあの影が見えたという

もう昔の話だが、このことは親にも話していない、自分はもうそのボウリング場に行っていない、友達と遊ぶ時も近づくことはなかった

今でも友達とは遊んでいる、最近は影を見ることが少なくなってきたようだ

ボウリング場は近々、取り壊す予定らしい

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浜田由香里さん コメントありがとうございます
怖かったという感想はシンプルですが嬉しいものです