中編3
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あっち向いてホイ

友達で集まった時に怪談をしようとなったときに自分が怖いと感じた話

その友達、Aの家の近くには公園があるのだが、そこであっち向いてホイをしてはいけないという一見して変なルールがある

なんでも、そこであっち向いてホイをすると向いた方向に見えてはいけないものが見えるという

なんじゃそりゃと思ったが、それは友達も同じだったようで、ある日友達を集めてその公園であっち向いてホイをしたそうだ

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その日は快晴で集まったのも昼ごろなので、幽霊かなんかが出るとはとても思えないぐらい明るかったそうだ

友達3人(B、C、D)で一斉にあっち向いてホイをしていたが、何度やっても出てくる気配がなかった

やっぱり嘘なんだ、自分達を怖がらせようとしていただけなんだと安心して皆でサッカーを始めた

夕方、そろそろ帰ろうかとなった時、Bが「もう一回あっち向いてホイやろうぜ」と言い出した

皆嘘だと分かっていたのでやろうやろうと、もう一度あっち向いてホイをした

じゃんけんでBが勝ち、Bが「あっち向いてホイ!」というとAは右を、Cは上を、Dは左を向いた

すると3人とも「うわあっ!!」と叫んだ

Bがえ?え?と困惑していると皆一斉に公園から逃げ出した

Bも「おい!待ってくれよ!」と皆を追いかけた

皆はぁはぁと疲れた様子で、Bが「おい、なんで逃げるんだよ」と言うと皆顔を上げてBに言った

Aは「右を向いた時に公園の桜の木に子供が座ってた、そいつは足をプラプラさせてたんだけど、よく見るとそいつの左脚だけ無かった」と

Cは「上を向いたらフェンスの向こうに子供がいるのが見えた、でもなぜかふらふらしていたからなんだろうと思ったら、左脚が無かった」と

Dは「左に向いたんだけど、ゴミ捨て用のロッカーの上で子供がうずくまってた、その子供は左脚が無かった、よく見ると左手だけお腹を押さえていた」と

どの話も子供を見た、その子供には左脚が無いということだった

Bは「そんなのいたのかよ、俺追いかける前に周り見たけど何もいなかったぞ」と言った

とにかく皆解散した次の日、Bが暗い顔で登校してきた

Aが「どうしたの?」と聞くと、「実はさ・・・昨日、左脚が無い子供を見ちまったんだよ」

Bの話では、家に帰って親にあの公園の話を聞いたらしい

B親「あの公園、昔子供が殺されたの、その子供はよくあの公園で遊んでいたんだけど夕方になっても帰らないで遊んでいたせいで誘拐されちゃったんだって」

B「そんなことがあったのにあそこ封鎖されてないの?」

B親「もう60年以上前の話らしいから、もうすっかり廃れたのかもね、とにかくその子は左脚を切られて公園に放置されて死んじゃったの」

Bはそんな話は聞いたことがなかったが、そんな昔じゃそりゃ分からないなと思ったそうだ

B親「それでね、夕方以降はその子供が出てくるの、あっち向いてホイで出てくるのは、その子があっち向いてホイが大好きだったからって言われてるの」

Bはその日の夜に公園を窓から眺めていた

すると、街灯に照らされて影が見えた、Bはえ?っと思って目を凝らしてよく見ると、左脚の無い子供だった

Bは驚いたが、その子供が気になり、じっと見つめていた

するとその子供の顔が動き、こっちに向いた

Bの部屋は一階で公園からもあまり離れておらず、かつBも目がいいためその子供を見ていると

子供が口を開いて何か喋っていた

聞き取れなかったので口の動きで判断するしかなかったのだが、よく見ると

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「あ っ ち む い て ほ い」

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と口を動かしていたらしい

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Bは急いで窓を閉めてすぐに寝たがあのまま見続けていたらどうなっていたのだろうか

Bは引っ越してもうそこにはいないらしい

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